eラーニング

QuizCreatorを利用して教材などのアンケートをとる方法について質問を頂きましたので、ここに再掲載したいと思います。
QuizCreatorというのは、クイズ(テスト)作成用のソフトウェアなのですが、このソフトを利用して、アンケートを作成してみましょう。この方法のメリットは、

既にLMSを使ったeラーニングを実施している環境であれば、QuizCreatorを利用して、簡単に、利用者にアンケートをとることが出来る。
 (QuizCreatorは、SCORM1.2や2004対応のLMS向けのファイルを作成できます。)

回答はLMSに溜まるので、回答の管理が容易。(場合によっては集計も)
 (どの程度結果の集計ができるかは、LMSの実装によるので一概には言えないのですが、少なくとも回答結果の保管・管理は多くのLMSが対応しています)

といった点があげられます。
ただし、QuizCreator やLMSの本来意図している使い方ではないので、若干運用に工夫が必要になります。特に、QuizCreatorはもともと、テスト、つまり試験を作成する為のツールですので、回答に対して、正解や不正解の判定や試験結果(合格・不合格の判定)を実施してしまいます。(これは、アンケートの場合マズイですよね)
その為、ここでは、少なくとも回答者側に。こういった事を極力みせない為の設定をご紹介します。

1.QuizCreatorの「テスト設定」で、回答の提出 - まとめて提出を選択します。
1

2.同様に、「テスト結果」の設定で、得点表示と合否結果のチェックを外し、
  得点表示と合否メッセージを出さないようにします。
2

また、同じく、「テスト結果」の設定で下の方にある、「回答後正解を表示」の
  チェックも外します。
3

あとは、適宜設問を作成、LMS向けにパブリッシュして、出来上がったZIPファイルをLMSに載せればO.Kです。

QuizCreatorについて、詳しい紹介は、こちらのサイトをご覧ください。
http://quizcreator.jp/

また、全ての機能を30日間無料でお試しいただける試用版は、こちらからダウンロード可能です。
http://quizcreator.jp/?page_id=11

オープンソフトウェアであるLMS”Moodle”は、SCORM1.2及びSCORM2004に対応しており、SCORM1.2についてはADLの認証を受けています。

今回は、キバンインターナショナルで販売しているPPT2FlashProfessionalで作成した教材がMoodle上で動作するかどうかを、サポート範囲外とはなっていますがお客さまからのお問い合わせが多いため、今回検証してみます。

今回使用するMoodleは、2009年11月16日現在の最新安定版(Ver 1.9.6)を使用します。

PPT2FlashProfessionalのバージョンは、4.5.0.29です。PPT2FlashProfessionalでは、SCORM教材ファイルを次の通りに設定してパブリッシュします。

タイトル:日本語(2バイト文字)を使うと文字化けを起こしますので、英文字を使用してください。

Standard:”SCORM1.2″を選択

LMS:Standard

SCO分割:お好みで設定してOKです。ここでは、”プレゼンテーション全体を1つのSCOとして出力”

文字コード:UTF-8

パブリッシュ時の設定画面

パブリッシュ時の設定画面

これで「変換」をクリックすると、パブリッシュが開始され、「マイドキュメント」フォルダの「Wondershare PPT2Flash」にzipファイル(ここではtestcase.zip)保存されます。今回使用したパワーポイントファイルは、こちらにアップロードしました。

Moodle上でSCORM教材をアップロードするには、まずコース上で「編集モード」をオンにし、「活動の追加」ドロップダウンメニューより、「SCORM/AICC」を選択し、先ほどPPT2FlashProfessionalで作成したzipファイルをアップロードします。

詳細なアップロード方法は、Moodleの公式サイトのドキュメントに最新情報が随時更新されて公開されています。

では、実際に動作させてみましょう。

Moodle上での動作画面。無事動作しました

Moodle上での動作画面。無事動作しました

無事に動作しました。成績情報もとれています。

成績情報もきちんととれました

成績情報もきちんととれました

ちなみに、Moodleのバージョン1.9.6でも、Weekly Build の最新版(11/19現在なので、18日ビルド版です)

Weekly Buildとは毎週水曜日にCVSのコードが自動でビルドされ、リリースされます。

この検証時には同じ1.9.6でも3週間ぐらい前に自宅のサーバに構築したMoodleで検証作業をしていたのですが、なんとパブリッシュしたSCORM教材が再生されない現象が発生しました。

Moodle側に原因があるのか、PPT2FlashProfessionalに原因があるのかは、突き止めることができなかったのですが、現行最新版では動作しました。

今回検証に使用したSCORM教材(zip)ファイルをアップロードしておきますので、よろしければ検証用にお使いください。

testcase.zip

また、Moodleは近日中にマイナーバージョンアップされ、11点の脆弱性を修正したバージョン1.9.7がリリースされるそうです。Moodle管理者の方は、リリースされ次第アップデートされることをおすすめします。(尚、Moodleのインストール・アップデート方法などは、弊社ではサポートしておりません。)

先日、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)主催のIPA Forum 2009 で併催された日本OSS貢献者賞・奨励賞授賞式に出席し、その後受賞者の方々やIPAの担当者とお話しできる、「情報交換会」にも招待されたのですが、その際IPAの方から沢山資料をいただきました。その後なかなかまとまった時間がとれず、資料整理の時間が無く、放置したままでした。最近になって、ようやく目を通すことが出来ました。

IPAさんから頂いた資料の数々

IPAさんから頂いた資料の数々

特にその中の、”「見える化ツール&データベース カタログ2009」(一番手前のカタログです)”が非常に興味深く、その中にeラーニング教材を開発しているとの記述があったので、今回はこれを紹介したいと思います。

■ITセキュリティ評価・認証に関するe-Learning用教材

IPA セキュリティセンターでは、ITセキュリティ評価・認証の普及・啓発を目的に、情報セキュリティシステムにおける役割やその仕組みの基本を習得するための入門的なe-Learning用コンテンツを開発しました。

今 回開発したe-Learning用コンテンツに関しては、「開発者(管理者)」、「開発者(実担当者)」、「調達仕様作成者(管理者)」、「調達仕様作成 者(実担当者)」、および「大学教員」の5つのタイプの学習対象者を想定し、学習モジュールを組み合わせて対象者毎の教材を作成しました。

IPA ITセキュリティ評価・認証に関するe-Learning用教材 より引用

社内における情報セキュリティ教育は、今後の情報化社会において必要不可欠な要素ですが、eラーニング教材を作成する手間などがかかったり、時間がなかったりします。IPAにおいてもこの現状を重く見ているようで、情報セキュリティ教育用eラーニング教材を作成しているようです。

特筆すべき点としましては、これらの教材はSCORM1.2に対応しているということです。

IPAのWebページによりますと、

  1. サーバ(LMS)環境
    本教材はSCORM1.2対応LMS上で動作します。
    なお、コンテンツの動作を確認したLMSおよびバージョンは、以下のとおりです。
    また、サーバの動作環境は、各LMSの仕様に定めるとおりです。

    • LMS:HIPLUS on Web08-20
  2. 教材作成ツール:教材編集エディタ(標準規格対応版)08-20

とのことです。

SCORM1.2対応のLMS上で動作するとのことですので、とりあえずMoodle(1.9.6)で動作させてみました。

Moodle上でも一応動作

Moodle上でも動作

その他、IPAでは暗号化技術を解説するeラーニング教材も開発しています。(http://www.ipa.go.jp/security/fy19/development/e_Learning_Cipher/) こちらはSCORM対応はしていないようです。

今後も、IPAのeラーニング動向にも注目したいですね。

i英辞郎

CATEGORIES iPhone, 英語学習by.a.takeuchi0 Comments2009.11.19

ALCからリリースされているiPhoneアプリである、i英辞郎を購入してみた。英辞郎は、英和・和英あわせて300万語が登録されている辞書で、Web上では無料で使えるのですが、iPhoneのブラウザからだと、レスポンスが悪い、インターネットに接続できる環境でないと利用できないと、何かと不便に感じていたので購入したのだ。

3日ほど使ってみたが、テンポ好く検索できてよいかんじだ。検索結果に表示された単語をクリックしてさらに検索できると便利だと思うが、1000円という値段を考えれば満足できる完成度だ。今後のユーザビリティーの改善を期待しつつ、活用しております。

コーポレートサイトで事前に公表させていただいたとおり、2009年11月18日は全ての業務をとめて合宿を行いました。合宿といってもどこか温泉に行くような楽しげなものではなく、事務所の会議室に缶詰となりとことん議論するというなかなかつらい合宿です。

テーマ

最終的に、KiBAN intのファンとなってくださるようなお客様をどうやって増やしていくか戦略・作戦を決め、担当者を決めていくことをゴールとした合宿です。

ファンになってもらおう大作戦!

弊社では、営業の流れを次のようなステップで捉えています。2から7にいたるまでに、お客様の数が少しずつ減っていくのは当然ですが、この減少率を最小限に食い止めたいというのが今回の合宿の議題でした。

  1. 企画
    製品の質をどれだけ向上させられるか。魅力的な製品を探し出すにはどうするか。
  2. 集客(発見)
    弊社のサイト、製品をいかに発見していただくか。どれだけ認知度を上げられるか。
  3. コンテンツ(理解)
    弊社がどんな会社か、その製品、サービスの内容、質をどれだけ知っていただけるか。
  4. 営業フック
    弊社のサイトにアクセスしてくださったお客様に、弊社に対してアプローチしていただくためには。
  5. 営業
    見込みのあるお客様に、ご購入の決心をしていただくためには。
  6. クロージング
    ご発注をいただいてからご入金にいたるまで、迅速な対応を行うためには。
  7. ファン
    KiBAN intのファンとなっていただき、リピーターとなっていただくためには。

以上7つのステップを柱として、このステップ一つ一つについてTODOの洗い出し、実施内容の検討、担当者設定と、非常に盛りだくさんの内容となりました。この中で、最も重要なステップが最終ステップの「7.ファン」です。会社や製品のファンになってもらうというのは非常に高いゴール設定です。自分自身で、ファンといえる会社や製品は数えるほどしかありません。IPOをして上場企業になることよりも、ファンになってくださるお客様をたくさん育てていくというのは、大きな目標です。(大きな目標を立てて、それに邁進していくことを考えると、それだけでも、ワクワク心が躍ります。)

魅力的なサービス、製品を、迅速にお客様にお届けする。常に高い効率を目指す。このような目標を達成するために、キバンインターナショナルのメンバーはいっそうの努力をしてまいります。

SCORM連載はじまるよー。

CATEGORIES eラーニング, SCORMby.a.takeuchi2 Comments2009.11.18

全社合宿が終わり、日常業務に戻りつつある洋一郎です。

今回の合宿で、情報発信の大切さを再確認しました。社内の私の役割を考えると、SCORM関連情報を発信していくのが一番だと思いますので、SCORMの連載記事を企画・投稿いたします。SCORMはeラーニングシステムとeラーニング教材を結びつけるための国際規格ですが、大きく分けて2つの役割があります。

SCORMの2大機能

1.  教材をLMSに登録
今週前半に、imsmanifest.xmlの書き方についての記事や、パッケージの作り方についての記事を公開しましたが、まさにこの部分のことです。
SCORM1.2のZIPファイル作成手順
imsmanifest.xmlの書き方

2. 教材からLMSに成績を送信
JavaScriptを使って、成績を送信する部分のことです。この部分の記事も、過去何度か書いていますが、概略的な内容になっていましたので、もう少し詳しく紹介する予定です。
SCORM対応教材の作り方: lesson_status
SCORM対応教材の作り方

それぞれについて週2記事程度公開できたらなーと思っております。

PCを操作を記録し、動画マニュアル、教材作成が可能なツールでお馴染みのDemoCreator。このツールを使うと、以下のような動画マニュアルを簡単に作成する事が可能です。

▼PPT2Flashの概要
http://ppt2flash.jp/?page_id=665

▼QuizCreatorの概要
http://quizcreator.jp/?page_id=1251

今回は、そのDemoCreatorで動画マニュアルを作成する際のTipsをご紹介いたします。

ア.録画する大きさを決めておく

DemoCreaotrで録画する場合、録画した大きさでコンテンツが作成されますので、あらかじめ、教材の大きさ、つまり、録画する範囲を決めておいたほうがすんなり作成する事が可能です。(録画したものを縮小可能ですが、その際は当然画面上の文字なども縮小されますので、そのままのサイズで作成をオススメします。)この時、作成者側のPC環境だけでなく、受講者側(教材を見る側)のPC環境も考慮しておく必要があります。
作成者のPCが大画面(高解像度)ディスプレイを利用していても、受講者の全てが大画面のディスプレイを使えるとは限りませんので、作成する場合は、受講者がストレスなく見ることができる大きさにとどめておく必要があります。

イ.画面録画前に録画内容を確認してお
DemoCreatorでは、録画終了後に録画した内容を修正可能なので、録画した際の誤操作の修正や内容の調整などを録画後に実行することができます。しかしながら、このような修正はなるべく少ない方が作成の手間が少ないので、録画を始める前に、一旦手順などを確認しておくと、スムーズに作成できるでしょう。内容の確認等で気をつけておいたほうが良い項目は以下のようなものがあります。

・画面が開かれる位置を確認
新規ウィンドウが開かれる場合、ファイル参照の為にPC内のデータを選択する場合、などの操作を行う場合は、思わぬ場所にウィンドウが開かれたり、ディレクトリ参照の際に不適切な、現在録画している内容と関係ないファイル名なども見えてしまってビックリする場合があります。(これは、OSやブラウザが直前の参照位置などを覚えているため。DemoCreatorの仕様ではなく、OSの機能によります。)このような事がないように、事前に操作や参照先ディレクトリなどを確認しておきます。

・5分~10分以内で作成する 
特にeラーニングに活用する場合、受講者は細切れの時間を活用したり、業務の合間に実施される場合は多く長時間のコンテンツはあまり馴染みません。また、受講者がPCに不慣れな場合は、長時間ひとつのコンテンツを受講し続けるのは、案外負荷になりますので、これくらいの短いコンテンツを作成するのが良いでしょう

・デスクトップ上を綺麗に

デスクトップ全体でなくとも構いませんが、少なくとも録画範囲には、教材の内容と関係ないファイルやディレクトリなどが映りこまないように綺麗にしておきましょう。また、録画範囲を想定する場合に、あらかじめ録画範囲と同じ大きさの画像ファイル(例えば、800×600の大きさのBMPファイルなど)を用意しておき、OSのデスクトップイメージ(背景)に設定しておくと何かと便利です。特にブラウザなど、特定の大きさでウィンドウを開かせるのが面倒なソフトウェアの録画の際に役立ちます。

まずはこんな感じでしょうか。
DemoCreatorについては、以下のURLから30日間すべての機能をご利用可能なお試し版をダウンロードする事が可能ですので、ご興味のある方は是非お試しください。

▼DemoCreator ダウンロードページ
http://democreator.jp/?page_id=8

遂に海外の拠点が動き始めました。

キバンインターナショナルという社名は、全世界に向けてサービスを提供するという野望を表しているのですが、遂に中国に進出しました。

深圳市和厚科技有限公司(HeHOU)

深セン科技園にある留学生創業ビルの6Fに、120平方メートル程度のオフィスを借りて営業を始めます。下記のHeHOUのオフィスは、中国政府が、海外の大学院で学んで帰国した優秀な中国人スタッフの起業を支援するための施設、オフィスです。(HeHOUの社長の張雷さんは、代表の西村と、早稲田大学大学院 国際情報通信研究科で、同じ研究室に所属していました。)

office

深圳市和厚科技有限公司(HeHOU)のオフィス

このすぐ近くのビルには、PPT2Flash ProfessionalQuizCreatorDemoCreatorWebVideoAuthorPPT2Mobileなどを開発している、Wondershare社の本拠地があるのですが、Wondershare社はこの地区だけで300名ほどの従業員がいるうえに、世界各地に営業拠点を続々と開設しているようです。

Wondershare社のすぐ近くに、オフィスを持つことで、よりWondershareと密接な協業体制を築いていきたいと考えています。

我々が提供するのはWebサービスなので、わざわざ海外拠点を作る必要はないのではというご指摘もいただきますが、日中間のインターネット回線の悪さや、中国企業との連絡が密に取れることを考えると、中国国内に拠点があることのメリットが非常に大きいのです。また、システムの提供だけでなく、中国向けの教材作成や、サポート体制を考えると、中国国内の拠点は遅かれ早かれ必要だったのではないかと思います。

HeHOUの社長として張雷さんが、頑張って活躍していきますので、また、報告をしていきます。

昨日は、SCORM2004向けの教材登録について記事を書きましたが、マニフェスト(imsmanifest.xml)や、ZIPアーカイブの構造はSCORM1.2でもSCORM2004でも大きな違いはありません。SCORM2004では、SCROM1.2の仕様に加えて、シーケンシング(教材の受講前提条件の制御)や、ロールアップ(成績の集計方法)に関する記述があるのですが、まだまだ、これらの要素を生かしたLMSは出そろっていない現状です。そこで、今回は、SCORM1.2向けの教材アーカイブをサクッと作ってみます。

まず、imsmanifest.xmlファイルを記述します。

<?xml version=”1.0″ encoding = “UTF-8″?>
<manifest identifier=”elearning” version=”1.0″ xmlns=”http://www.imsproject.org/xsd/imscp_rootv1p1p2″ xmlns:adlcp=”http://www.adlnet.org/xsd/adlcp_rootv1p2″ xmlns:xsi=”http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance” xsi:schemaLocation=”http://www.imsproject.org/xsd/imscp_rootv1p1p2 imscp_rootv1p1p2.xsd http://www.imsglobal.org/xsd/imsmd_rootv1p2p1 imsmd_rootv1p2p1.xsd http://www.adlnet.org/xsd/adlcp_rootv1p2 adlcp_rootv1p2.xsd”>
<metadata>
<schema>ADL SCORM</schema>
<schemaversion>1.2</schemaversion>
</metadata>
<organizations default=”org1″>
<organization identifier=”org1″>
<title>title</title>
<item identifier=”sco1″ isvisible=”true” identifierref=”res1″>
<title>title</title>
</item>
</organization>
</organizations>
<resources>
<resource identifier=”res1″ type=”webcontent” href=”index.html” adlcp:scormtype=”sco”>
<file href=”index.html” />
</resource>
</resources>
</manifest>

昨日の記事「SCORM2004向けの教材登録」でも言いましたが、こんなの真面目に書く必要ありません。file要素のhref属性だけ書き換えればOKです。上記の例では、index.htmlが起動ファイルになります。(起動ファイル=LMSが開くファイル。一般的に、LMSとの通信スクリプトなどが記述されている)

このファイルとindex.htmlファイルを下図のような階層に配置したとします。

ディレクトリ構造

ディレクトリ構造

これをZIP圧縮してアーカイブを作成するわけですが、次の図のようにやってはいけません。

悪い例

悪い例

このようにしてしまうと、ZIPアーカイブ内に教材Aというフォルダができてしまい、ZIPアーカイブのトップレベルにimsmanifest.xmlを配置しなければならないというSCORMの大原則に反してしまいます。これは、SCORMアセッサでも犯してしまうことがある間違いなので、絶対に気を付けてください。では、どうすればいいかというと、、

良い例

良い例

imsmanifest.xmlの入っているディレクトリで、全ファイルを選択して圧縮してしまえばよいのです。

以上で本日の内容はおしまいです。

1からSCORMのアーカイブを作ることはなくてもQuizCreatorPPT2Flash Professionalで書き出したZIPアーカイブを開いて、HTMLを修正してからZIPアーカイブに戻したい、なんて場合は、再圧縮する際に、フォルダの中を全選択して圧縮する、という点にだけ気をつけていただければと思います。教材の内容を書き換えることは難しくても、Flashプレイヤーのサイズを変更したり、プレイヤーの下に注意書きを付けたりといった変更なら、簡単にしていただけると思います。

※ZIPファイルの改編は著作権を所有しているコンテンツに対してのみ行ってください。なお、弊社が販売しているオーサリングツールで書き出した教材の著作権は、教材を作成者のものです。
※改編したZIPファイルがLMSに登録できない・・・といった質問は、原則として受け付けておりません。この記事の間違いや、この記事に対する疑問点などは、コメント欄に残していただければと思います。スパムが増えておりますので、弊社で確認するまでコメントは非表示になっておりますのでご了承ください。

島根大学に行ってきました。

CATEGORIES eラーニングby.o.nakamura0 Comments2009.11.16

ご無沙汰しております。株式会社キバンインターナショナル 中村おりおです。今日は、島根大学まで、eLearing Manager4U ならびに、教材作成ツール(PPT2FlashQuizcreatorWebVideoAuthorDemoCreator)でeラーニング用の教材を作成する方法に関して、集合研修を行ってまいりました。東京-島根は、はるか遠いイメージですが、飛行機で1時間なので日帰りで充分行って帰ってこれます。

島根大学の正門 国登録有形文化財だそうです。(同大HPより)

島根大学の正門 国登録有形文化財だそうです。(同大HPより)

今回は、eLearning Manager4U とオーサリングツールに関して研修を行いました。研修の内容は概ね、スタートアップマニュアル(eLearning Manager4U/オーサリングツール)に沿って行いました(こちらのオンラインセミナーでも同様のコンテンツをアップしております)。スタートアップマニュアルは、その名のとおり、システムを最低限利用できるところまで、を目標にしておりますので、いくつかの項目について補足の説明を行っています。例を挙げると

・アンケート機能の利用法
・コース(教材)を更新する方法
・コンテンツ作成のコツ

といったものです。特に、アンケート機能に関しては、eLerning Manager4Uの各機能の中でもお客様によくご利用いただいている機能のようなので、これは早急にオンラインセミナーにも追加していきたいと思います。

来週は、東京農業大学に同様の研修に行ってきます。何気に、大学向け研修が重なっていますが、利用して頂くのは良いことなので、どんどん広めて使ってもらいたいものです。

  • 製品・サービス
    PC、iPhone対応のeラーニングシステム。20名まで無料でASPサービスを利用できます
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    eラーニングポータルサイト【elearning.co.jp】
    http://elearning.co.jp/
    eラーニング専門企業(株)キバンインターナショナルの製品を紹介しています。


    コンテンツビジネス支援パック
    http://contentsbank.jp/

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    Ustreamレンタルスタジオ「パンダスタジオ」
    http://pandastudio.tv/

    eラーニング専門企業(株)キバンインターナショナルのスタッフが、eラーニングに関する情報・最新事情をBlogでご紹介。月50本程度の情報発信を行っています。
    ブログ「blog.eラーニング.co.jp」
    http://blog.elearning.co.jp/

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