6カ月前に、第2創業をしたときに、社内の業務システムは、社内に置かない方針を決めた。ASP、SaaS型だけで運用することにした。事務所では、ブラウザという「窓」を通して、クラウドの中にあるデータを利用して仕事が進む。
内にあったシステムが、社外、クラウドの中になって、大きなトラブルや不便を感じることはない。セキュリティ、バックアップのことを考えると、ストレスが、小さくなったといえる。
SaaS、ASPサービスを選択する際に、モバイル端末対応になっているかどうかを非常に重視した。PC用のものを、すこしだけ手をいれて改良してモバイル用にしたものは使い勝手が悪く、著しく効率が悪い。
横着をして設計したり開発されたシステムは、すぐに分かる。作り手の気持ちまで透けて見える。
クラウド上でサービスを提供する企業は、モバイル端末は、指で操作する端末が多いので、最初から指での操作を前提としたインターフェイスを設計しなければならない。タッチネイティブな設計が重要である。
私たちは、eラーニングシステム SmartBrain(http://smartbrain.info)を設計するときに、指でも操作できる操作性にこだわった。ボタン類は、マウスでクリックするには、通常のシステムより、かなり大きい。
なれない画面に、不格好との指摘も受けるが、使い始めると、マウスで操作したときにも、すごく快適であることをご理解いただけると思う。
モバイル向け、iPhone向けには、一からあたらしい設計思想で、システムを設計し直す勇気と努力が必要であり、再スタートこそが、ゴールに向けて最短距離だと考えている。