コンテンツの作り方

どうも皆様こんばんわ。北は北越谷から南は南大塚まで、すべての人ににeラーニングを! でおなじみ、キバンインターナショナル 中村おりおです。

E-learning concept

まぁ、冗談はさておき、ですね。
ここ最近、技術の伝承にeラーニングが役立ちますよPPT2FlashQuizCreatorPPT2Mobileなどを利用するとeラーニング教材が簡単に作成できますよ、教材作成のコツはこんな感じですよ、といた話をしてまいりました。んでは、という訳で、そのまま教材作成に関して、もうちょっと込み入った話をしていきたいと思います。

ちなみに、今日のお話カンペは、インストラクショナルデザインの話ではおなじみ、熊本大学の鈴木先生の「教材設計マニュアル」と、「超!部下マネジメント術」(著:石田淳)だったりしますので、興味をもたれた方はこれらをあたられたり、さらにその原典(ガニエとか)に遡ってもよいかと思います。連休中ですし。

Robert M. Gagne

また話がそれました。戻します。
以前の、教材作成のコツの話で、「教材を作成したいならその目標を設定しないとね。」というお話をしました。何事も目標を決めろ、というのは、ある意味当然の事なんですが、eラーニング教材は情報を絞って、細切れのコンテンツのほうが受け入れられやすい、という土壌もあるので特に大事、というのは前回お話したとおりです。じゃあ、なにをどうやって決めたらいいのさ。と。

●教材の目標を設定する

目標とは何でしょうか。
端的にいうと、「作成した教材を学習した人に身に付けてもらいたいこと、実践できるようになってもらいたい事」が教材の目標です。
このとき、目標は具体的なもので、評価可能なものである必要があります。これは、あいまいな目標だと、教材の効果を評価することができないからです。教材を評価する事ができないとその良し悪しが分かりませんし、当然、教材を改良していく事も難しくなります。

しかし、具体的な目標をどうたてればいいのでしょうか。
そのヒントとして、以下のような考え方ができます。

●できている人の行動をとことん分析する

社会人におけるeラーニング、特に企業内研修の場合は、ベテラン社員ができている事を、新人社員でもできるようにする、という事が多いかと思います。その場合、まず手っ取り早いのは、教材の目標(ゴール)を実践できている人の行動を分析し、できていない人の行動との差分を埋めるような教材を作ればよい、という考え方です。

< できてる人の行動> - < できていない人の行動> = < 教えるべき行動>

行動できるかできないか、の差は、知識や技術を身につけているか、また、それら知識・技術を実践できるか、という事なので、そのように落としこんで具体的な目標を設定します。
(○○を知っている、××ができる、のような形です。)

例えば、弊社のPPT2Flashで教材が作成できるようなる場合の目標はこんな感じです。

●例1 PPT2Flashでの教材作成研修の場合)

・PPT2Flashの基本機能を理解する(パブリッシュの機能を理解する)
・PPT2Flashを利用して教材を作成することができる
・PPT2Flashの応用機能を理解する(ナレーション、メモ、QuziCreatorとの連携)
・PPT2Flashの応用機能を利用して教材を作成できる

(機能名を羅列すると長くなるので、ここでは都合上、基本機能・応用機能にまとめました。)

また、もうちょっと汎用性がありそうな設定だと、新人営業担当向けの製品説明を例にしてみます。
例えば、PPT2Flashをお客様に説明する事ができるようになる教材の目標ですね。

●例2 初めての訪問先でPPT2Flash(という製品)の営業をマスターしてもらいたい)

・PPT2Flashのセールスポイントを理解している
・PPT2Flashのセールスポイントを説明できる
・訪問先のニーズをどのような言葉で吸い上げる事ができる
・PPT2Flashは訪問先のどのようなニーズに答えられるか、説明できる

といった感じになるでしょうか。
長々と書きましたが、今回のポイントは、

・教材を作成するにはまず目標を定める。
・目標は具体的な目標を設定する。

です。如何でしょうか。少しでも、読んでいただいた方のお役に立てば幸いです。
それでは、また会いましょう。

北はスコットランド、南は屋久島まで行ったことのある長谷川です。

昨日はWebVideo AuthorとPPT2Mobileの使い方説明の撮影を行いました。

さて今回は教材を作る際の機材紹介の続きです。前回はEye-Fiを紹介しましたが、今回はもう少し基本的な機材を紹介したいと思います。

オンラインセミナーや、集合研修を撮影してeラーニング教材を作るときに、どんな機材がそろっていればいいのでしょうか?

プロジェクタ(3000ルーメン)

まずは、パワーポイントや資料などを説明するプロジェクタが必要です。

こちらのプロジェクタは天井に据えつけてあります。輝度は3000ルーメンで、ある程度部屋が明るくともスクリーンが見える明るさです。今回は部屋を暗くして撮影したのですが、その分撮影している自分の顔が見えにくくなりました。

周囲が暗い分、画面は鮮明なのですが、どちらがいいのか。
一度社内で比較してみたいところです。

操作用のノートPC

次に、プロジェクタを投影するノートPC。今回はいくつかのショットをEye-Fiで撮影しました。

今回掲載している写真はみなEye-Fi経由でノートPCに到着しています。
なかなか快適ですが、自宅から持ってきた古いデジカメは対応できないようでした。

また、ビデオカメラでEye-Fiが使えなかった理由は、ビデオカメラが古かったからではなく、SD-HC規格にEye-Fiが対応できなかったからのようです。それにしても悔しい。

ちなみに、PCを操作するときは立ったまま操作できると便利ですが、今回は台がなかったので段ボール箱で急造しました。

ビデオカメラと無線マイクそれから大事なのがビデオカメラ。三脚を使って、必ず水平をとっておくことが大事です。
また、スクリーンに対して中央に設置することで、左右にカメラを振ったときもゆがみが少なくなります。

その下に何かついているのが無線マイクの受信機です。無線マイクは業務用で免許の必要なものではなく、一般的なものです。

セミナーをやるときに、ビデオカメラに付随しているマイクを使うとかなり音が発散してしまいます。
最初の設定こそ、少し面倒ですが、無線マイクだと手も自由に使えるし、絶対にあったほうがいいです。

プロジェクタ・PC・ビデオカメラ・無線マイクがあれば、基本的には撮影が可能です。

あと、必要なのは実は「静けさ」です。周りに人がいたりすると、どうしても撮影に支障がでます。そういうわけで休日のほうが撮影には適しています。
専用の部屋がある方はぜひそちらでどうぞ!

撮影が終わった後も、動画編集が待っているわけですが、こちらも一筋縄ではいかない様子です。そのあたりをまたレポートしたいと思います。

PPT2FlashQuizCreatorなどを使えば、SCORMを意識せずにSCORM対応教材を作れますが、中には、一からSCORM対応教材を作ってみたいという奇特な方もいらっしゃると思います。

SCORM対応教材を作る手順は以下の3つだけ。誰でも簡単につくれちゃいますね!

1. SCORMのRTE仕様に従ってLMSとの通信を実装
2. マニフェストを作成
3. ZIPに固める

では、さっそくつくってみましょう!!!

今回は、普及の進んでるSCORM1.2を例に進めるよー。

SCORM1.2仕様書(原著)を参考にするのがお勧めだけど、翻訳版「SCORM1.2仕様書(日本語訳)もあるので、英語が苦手でも大丈夫ですね。

1. SCORMのRTE仕様に従ってLMSとの通信を実装

といっても、何も難しいことはありません。仕様に従ってAPIアダプタを発見、Initializeし、適当にメッセージを送信したあと、Finishするだけです。APIアダプタは必ず親のウィンドウについてるので見つかるまで探索してみましょう。見つからなかった場合は打ち切りするようにしないと、無限ループするので要注意!

<script type=”text/javascript”>
var API;
for(win = window;win.API==null && win.parent!=null && win.parent!=win; win = win.parent);
API = win.API;
</script>

よくわからない場合は、↑のソースコードでうごくはず。

これで変数APIに、APIアダプタがセットされるので、あとは必要なメッセージを送りましょう。
SCORM1.2を最低限満たすためには、InitializeとFinishを送ればよいので、

<script type=”text/javascript”>
var API;
for(win = window;win.API==null && win.parent!=null && win.parent!=win; win = win.parent);
API = win.API;
API.LMSInitialize(“”);
API.LMSFinish(“”);
</script>

と書けば、SCORM1.2に準拠したことになりますね。これだけだと、何も成績は残りませんが、受講したことは最低限記録されますよ。より詳細な通信内容は次回以降に紹介する予定です。

2. マニフェストを作成
マニフェストはXMLでかくよー。
仕様書みるとややこしいけど、使う部分は一部だけ。

<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″ ?>
<manifest identifier=”course” version=”1.0″ xmlns=”http://www.imsproject.org/xsd/imscp_rootv1p1p2″ xmlns:adlcp=”http://www.adlnet.org/xsd/adlcp_rootv1p2″ xmlns:xsi=”http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance” xsi:schemaLocation=”http://www.imsproject.org/xsd/imscp_rootv1p1p2 imscp_rootv1p1p2.xsd http://www.imsglobal.org/xsd/imsmd_rootv1p2p1 imsmd_rootv1p2p1.xsd http://www.adlnet.org/xsd/adlcp_rootv1p2 adlcp_rootv1p2.xsd”>
<metadata>
<schema>ADL SCORM</schema>
<schemaversion>1.2</schemaversion>
</metadata><!—ここまでおまじない—>
<organizations default=”sco1″><!—開始SCOはSCO1だよというおまじない—>
<organization>
<title>コースタイトル</title> <!—コースのタイトル—>
<item identifier=”sco1″ isvisible=”true” identifierref=”r1″>
<title>SCOタイトル</title> <!—SCOのタイトル—>
</item>
</organization>
</organizations>
<resources><!—実ファイルの保存場所についての記述—>
<resource identifier=”r1″ type=”webcontent” href=”index.html” adlcp:scormtype=”sco”>
</resource>
</resources>
</manifest>

必要な部分だけ書き換えてつかってね。SCOが1つだけで、そのSCOの起動ファイルがindex.htmlなら、このファイルをimsmanifest.xmlという名前で保存しておくだけで動きます。QuizCreatorから出力されたimsmanifest.xmlをみると、合格点の設定方法が、PPT2Flash複数SCOに書き出すと複数SCOを扱う方法がわかりますよ。30日間は無料で体験できるのでぜひダウンロードしてご利用ください。

3.ZIPにまとめる

2で作ったimsmanifest.xmlがZIPアーカイブのルートディレクトリにできるように気をつけて、すべてのファイルをZIP形式で圧縮します。Windowsだと、必要なファイルを全部選択した状態で、右クリック>圧縮>zip。これだけです。

ファイルが入ったフォルダを圧縮すると、アーカイブのルートにそのフォルダができて、imsmanifest.xmlが2階層目になってしまうので要注意!

この記事で作成したサンプル⇒sample.zip

次回は、Finishのタイミングの調整、session_timeの送信、lesson_statusの送信について紹介する予定です。

はじめての皆さんこんばんは。そうでない方もこんばんは。
北は北千住から南は南千住まで、日本全国津々浦々、キバンインターナショナルの中村おりおがお送りいたします。

さて、前回は、PPT2FlashQuizCreatorPPT2Mobileなどの製品を使って技能伝承コンテンツを作ってみよう、というか、作ってみたらどうなるだろう? ってところで終わりました。

そうすると、今回は、実際に作ってみよう!でしょうか。
いいえ、違います。

実は、eラーニングのコンテンツを作る場合、いくつかのポイントがありますので、まずはそれを皆さんに紹介しておこうと思います。
ポイント
・伝えたいことを決める(目標を明確にする)
・1回の学習時間5~7分
・一枚のスライドの内容を絞る
・ナレーション音声を入れるときは、はっきりテンポ良く
・簡単なまとめとテストが有効

上の図に上げた 5つのポイント が eラーニング教材を作成する為のポイントとなります。これらのポイントについて、これから見ていきます。

伝えたいことを決める(目標を明確にする)

当たり前かもしれませんが、教材を作成するときは、 誰に、何を 伝えたいのか、学習目標をはっきりと定める必要があります。
特にeラーニングの場合は、受講者は独学形式で学習していく事が多いため、教授内容や教授の道筋がブレると、学習者の混乱を招いてしまいます。
また、後述するその他のポイント(例えば、学習時間の制約)をクリアしていく為にも、最初にしっかりと伝えたい内容を設定することが大事です。

1回の学習時間5~7分

企業内でeラーニングを実施する場合、 一般に、「就業時間内にeラーニングでの学習を行うのが効果的」といわれています。
しかしながら、学習環境としては、自分の席で行うことが多く、 「学習に専念できる環境」でない事がほとんどです。
このあたりは、会議室や専用の施設で実施される集合研修と大きく異なる点です。Eラーニングの場合、学習に専念できる場所ではありませんので、どうしえも、電話やちょっとした会話などによって学習が途切れてしまうことが多く、いきおい、業務中の細切れの空き時間を利用する、という学習形態になってしまいます。
その為、eラーニングの教材は、学習単位を短くし、5分~7分程度で 一区切り付くような教材が推奨されます。

一枚のスライドの内容を絞る

詰め込みすぎると分かりにくい

詰め込みすぎると分かりにくい


1枚のスライドに、あまり多くの情報を詰め込んでしまっても、いっぺんには理解できませんし、どの部分が重要なのか、といった点もわかりにくくなってします。また、多くの情報を盛り込むため、必然的に教材の動きが乏しくなってしまい、退屈な教材になりやすい、という難点があります。
極端ですが、スライド内の内容を多くしたものと、少なくしたもの2つを以下に掲載します。 1枚の文字数が多いものは、教材の内容が分かりにくくなってしまったのがお分かり頂けるかと思います。

ナレーション音声を入れるときは、はっきりテンポ良く

ヘッドセット

ヘッドセット

パワーポイントの機能とPPt2flashを組み合わせると、ナレーション付きの教材を作成することが可能です。
ナレーションの吹き込み(録音)を行う場合、はっきりテンポ良くナレーションを行うことが効果的です。
また、左のようなヘッドセットを利用すると、ノートPC本体などに内蔵されているマイクを使用するよりも、格段に綺麗に録音が可能です。

簡単なまとめテストが有効

学習した内容を確認するには、簡単なテストを行うのが効果的です。
学習者が、自分自身の理解度を判断するのにも役立ちますし、このようなテストで反復することによって、記憶の定着もいっそう確実になります。

だいたいこんな感じでしょうか。
特に学習時間の制約などは、eラーニングに独特のものなので、集合研修や教室での学習教材を作りなれている、コンテンツ作成に熟練された方でも、思わぬ落とし穴となる事があるようですので、参考になれば幸いです。

はじめての皆さんこんばんは。そうでない方もこんばんは。
北は北会津から南は南会津まで、世界をまたにかけるキバンインターナショナルの中村おりおです。

前回の話
前回はだいたい、以下のような内容でお話いたしました。

・iPod nano で eラーニング
・携帯端末や動画で熟練技術者の技術を継承
・熟練技術者の技術継承における課題

熟練技術者の技術継承における課題とはなんぞや? といったあたりで、前回は終了致しました。
このあたりに関しまして、日本教育工学会研究報告集に面白い事例(※)がありましたので、これを
紹介しつつ考えてみたいともいます。

(参考画像) 会津塗り 漆器

(参考画像) 会津塗り 漆器

この報告では、日本の伝統工芸のひとつである、漆器・会津塗を例に取り上げ、その伝承支援方法を
考察して、そこから、暗黙知形式知として抽出する普遍的な方法を取り上げています。

暗黙知とか形式知というのは、ナレッジマネジメントの理論の中でよく取り上げられる用語です。
このナレッジマネジメントの基礎理論としては、SECIモデルなんかが有名なのですが、興味のある方は、リンク先を熟読頂くとして、とりあえず間違いを恐れず大雑把にいうと、暗黙知というのは、個々人の体験や常識など個人に属する知識です。
これだと他の人と共有させにくいので、マニュアル化したり、図表・数式などによってわかりやすく変換して(形式知にして)、みんなで共有しようね、と。共有するとその形式知が個々の暗黙知をさらにレベルアップさせ・・・みたいな感じです。
ともかく、暗黙的なものをマニュアル化するとか皆が分かるような形にして、どんどん共有しようぜ、とまぁそんなイメージです。

さて、話を会津塗りに戻します。
今回の題材は、伝統工芸の職人芸ですから、個人のノウハウや経験、つまり暗黙知によるところが多く、
マニュアル化などの形式知とは、相容れないのではないかと想像できます。
しかし、この報告書では、いくつかのキーポイントを活用し、暗黙知の形式知化の方法として抽出しています。

ポイント

・レセプターが形成されるように活用する
・作業を行うための理由に技術習得のポイントがある
・特定分野における「常識」といわれるものを形式化する

●レセプター

また新たな用語を出してすいません。
人間が新たな情報に触れそれを理解しようとする際、その情報は既に知っている何かと結び付くことによって初めて知識となる事ができる、この既に知っている何か、をレセプターと呼んでいます。

例えば、あるゲームの遊び方を覚えたいとき、マニュアルだけ読んでもどのように遊ぶのか実感がつかめず、いまひとつ良く分かりませんが、いっかい通して遊んでみると、大まかな流れが把握できているのでマニュアルの内容が理解しやすい、この時、一回通して遊んで流れがわかっている状態が、レセプターがある状態になります。
つまり、ある事柄を伝承させたいと思ったら、その情報を知識化させる為のレセプターが必要だよね、ということです。

●作業を行うための理由に技術習得のポイントがある

さて、では何がレセプター足りえるのでしょうか。報告では、会津塗りの各工程とその工程が必要な理由を明らかにすることがポイントとされています。

工程と理由とは、例えば

漆を熟成させる(粒子が均一で滑らかな漆にするため)
調合の割合を変える(気温・温度・用途による)
溶剤の量を控える(粘度が高いと跡が残りにくい)

※(括弧内が理由)

というものです。
ある工程で作業をする場合、その作業の手順の説明だけでは応用が利きません
特に今回の例のような伝統工芸の場合、大まかな流れはあるものの、厳密な手順があるわけではなく、作業時の状況(気温・湿度・材料の状態)などに合わせて、職人が長年の経験から培われた工夫によって作業を行います。
それらは、個別に見ると突発的な例外とその対処の例にしか見えず、形式化しにくいように思われます。
(この時はこう、こうなったらこう、という手順だけでは、手順が山盛りになってしまう)

このような例の場合、ある作業の手順とその理由を記載しておくことで、作業者は、その作業が必要な理由を前もって知る事ができ、何か例外が発生しても作業者が自身で工夫を凝して問題を回避する素地を作る事ができます。また、このような知識は、その作業の本質を理解する大きな手がかりになります。

●特定分野における「常識」といわれるものを形式化する

各工程の作業とその理由のほかに、形式化しておく事が効果的なものに、「常識」があります。

特定分野(ここでは会津塗り)の常識として位置づけられる知識は、改めて言葉として語られないなど、暗黙知として存在しています。(上記の工程のその理由も、職人にとっての常識といえるかもしれません)

このような知識は、わざわざ語られないため、教材化(形式知化する)際に抜け落ちてしまう危険性があります。
逆にあまり盛り込んでも、教材そのものが冗長になってしまう危険性もあります。
その為、教材作成者の技量やセンスに依存するところも大きいのですが、このような知識もカバーしておかないと
思わぬ落とし穴となりかねません。

落とし穴
この部分は、インストラクショナルデザインの理論や、それを応用した教材作成マニュアルによって、
具体的には、教材の対象者の設定や、教材のレビューの手順が、参考になるかと思いますが、それらは、別の話
としてどこかで取り上げます。

●まとめと次回

今回取り上げた報告では、会津塗りという伝統技能の継承という、暗黙的な知識ばかりのようなものであっても、
よくよく取材をすれば、暗黙知のなかでも形式知に変換できる部分が多いという事が、浮き彫りにされています。
技能の伝承というのは中々に難しい課題ですので、日々頭を悩ませている担当者の方も多いと思われますのが、
その方の参考に、少しでも役立てればと思います。
弊社で取り扱っているeラーニングのシステムや、PPT2FlashQuizCreatorPPT2Mobileなどの製品も、このよな技能伝承に役立つ製品ですので、次回は、これらの製品を具体的な使って紹介をしてみたいと思います。

※ 参考文献
菅谷克行・上野恵美子(2009)
熟練技術と専門知識の伝承支援に向けて
日本教育工学会研究報告集 JSET09-1

※本稿は、参考文献を元にした筆者なりの解釈なので、誤解・偏見・ミスリードを含むかもしれません。
内容に興味をもたれた方は、可能であれば原典をあたったり、周辺知識の文献にも触れる事をオススメします。

キバンインターナショナルが取り扱っているeLearningManager4Uは、日本語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語に対応したeラーニングシステムですが、基本的に教材は各国語に合わせて用意せざるを得ません。

とはいうものの、すべての教材を各国語に合わせて作っていては、手間がかかって仕方がありません。中国人向けの日本語学習教材、韓国人向けの日本語学習教材。こういったものは手間がかかっても作るべきですが、製品情報や、社内ルールなど、情報の共有を目的とした教材は、機械翻訳でもよいはずです。

このブログの右側に、言語切り替え機能が埋め込んであります。これは、Googleが提供しているツールですが、これをログインが必要なLMSに埋め込むことはできません。そこで、ログインが必要な画面でも使える翻訳ツールを作ってみました。



日本語の文章が英語に翻訳されます。

eラーニングの “e” は、electronic(電子的な)の意味であり、日本語においてもアルファベットのままの表記が多い。

eラーニングに使用する機器としては、パーソナルコンピュータ(PC)、CD-ROM、DVD-ROM、デジタルテレビ、携帯端末(携帯電話、PDA (携帯情報端末)等)などがあげられる。また、情報通信に関しては、インターネットなどのコンピュータネットワークを通じて、ハイパーテキスト、電子メール、電子掲示板、電子会議、ビデオ配信などの技術が活用されている。

出典: wikipedia

初めての人ははじめまして、そうでない人はこんにちは。
北は北千住から南は南千住まで、世界を股にかけるキバンインターナショナル 中村おりお です。

集票イメージ


先の選挙では歴史的といわれる結果がでまして、なにやら騒がしい情勢になってまいりました。
結果と先行きに関しては諸々の推測・憶測・希望などあるかと思いますが、とりあえずそういった事は
いったんおいておいて今日は、国会とeラーニングのお話をしたいと思います。

いまいち関連性の無い様に思われる両者ですが、eラーニングのメリット、「いつでも、どこでも、手軽に実施できる事」、それがぴったりフィットする土壌があるのです。

いろいろ差し障りがあるので具体的には言及できせんが、聞くところによると国会開催中は、お役所の方々、つまり官僚などといわれる人々は、不測の事態に備えるために、かなりの時間待機をしており、なかなかの拘束時間という事です。しかも、不測の事態への備えですのであまり重たい用事を入れる訳にもいかない(不測の事態の時に長時間会議で担当者が捕まらないとマズイですよね)。
そんな時に、細切れの時間を有効利用できるeラーニングがうってつけであると、そういうわけなんですね。

教材作成の際に気をつけること

ただここで気をつけなければならない事があります。
よくある失敗事例の1つなのですが、eラーニングは上述の例のように、業務上の細切れの空き時間を利用して実施される事が多いのですが、教材がその事を考えて作られていない、という場合がままあります。
たとえば、ちょっと10分ほど時間が余ったから学習してみようと思ったら、教材が集合研修をビデオ撮影した90分1本勝負モノしかない、といった按配です。これでは上手くいきませんよね、では、どのようにしたら良いでしょか。

■教材の所要時間を短く

上述の例のように、eラーニングは細切れの時間で活用されることが多いので、
学習単位をなるべく細かくし、5分~10分程度に収めることが推奨されます。
下の図は、eラーニング白書2008/2009 からの参照ですが、このアンケート結果でも
教材の単位は短いほうが推奨されているのが分かると思います。
(アンケートの設問の都合上、一番短いのが30分ですが、弊社では、最長でも10分以内
 の教材が良いと考えています。)

適切な学習時間

また、これは、学習の総時間を短く、ということではありません。
90×1 という教材構成ではなく、10×9 や 5×18 という構成にして
細切れの時間に対応しましょう、ということです。

■確認テストを設置する

下で紹介したのは、ベリタスで提供されている、英文法の神、という英語教材の構成です。

英文法の神 講座一覧の一部

英文法の神 講座一覧の一部

各講義に確認テストが設置されています。このような確認テストは、学習者が自分自身の理解度を
判断するのにとても効果的ですし、教材で学習したことを思い出すことで反復され、記憶の定着にも
効果があります。しかしそれだけではありません。

事前テストとして利用する
各講義を受講する前にまず、個々の確認テストを受講します。
この確認テストの内容が良く分かっている内容であれば、その講義は受講せず次の講義に
進み、確認テストに合格できなかったり、内容に不安があったりするようであれば、その講義を
受講すれば良い、とこのような運用が可能になります。

このように、事前テストを設けることで、既に理解している内容を再度受講する、つまり
せっかく受講したのに全部知っている内容であった、という事を防止することができます。

このように、事前テストを用いる手法や、その他、教授法については
インストラクショナルデザイン(ID)というものが知られています。
インストラクショナルデザインについて学んでおくと効率的な教授法について、様々に有益なのですが
それはまた、おいおい紹介したいと思います。

また、今回紹介した 英文法の神は大学受験対策講座なのですが、受験生向けという、短時間で学習効果をあげなければいけない教材ですので、その他にも様々な工夫がなされています。
以下のサイトで紹介されておりますので興味があればご一読下さい。

■参考

プログラムの知識不要で誰でも簡単に理解度テストが作成できるツール
QuizCreator http://quizcreator.jp/

パワーポイントから変換するだけで、簡単に教材が作成できるツール
PPT2Flash http://ppt2flash.jp/

教材のイメージづくりから教材の作成、改善までを、インストラクショナルデザインの考え方に基づき解説した本
(書籍)教材設計マニュアル―独学を支援するために (著) 鈴木 克明 北大路書房 

英文法の神
今回紹介した講座です。様々な工夫のされた教材がeラーニングで提供されています。
http://veritas.bz/index.html (ベリタスアカデミーTOP) 
http://veritas.bz/cn8/cn10/english_god.html (英文法の神 紹介ページ)