毎日見ているものも、実は案外みていないものものです。まずは物は試しで、以下の問に答えてみてください。
問1:
電気回路図では、電池は下の図のように表される。
それでは、家庭のコンセントの穴の長さは、下の図のどちらか
さて答えはどちらでしょうか。
答えは、こちらです。(リンクを開いてみてください)
最近新築されたコンセントやテーブルタップの場合は、上記のようなものではない事もあるようですが、少なくとも弊社のコンセントは上記の写真のようになっておりました。
ある授業の記録によれば、19人のうち、同じ長さと答えた人が17人、長さが違うと答えた人は2人だったそうです。おそらく、コンセントを見たことがない人はいないと思いますが、コンセントの穴にこのような違いがある事にはなかなか気づかないものです。(最も、テーブルタップの場合は同じ長さですが)。この話は、最初の授業カタログ(仮説社)という書籍から抜粋致しました。この本は題名から想像できるように、学校の授業において「最初の授業」をどうやって組み立てるか、どうやって生徒の心を掴むか、という本です。基本的には、ネットではないオフラインのお話ですが、eラーニングでも、いや、実際に人間同士で対面しないeラーニングだからこそ「最初の授業」が重要と考えられるので、内容は非常に示唆に富んでおるかと思います。
教材の最初で、普段当たり前だと思っていたけれども、真実は全く逆だった、というような事を盛り込むことが出来れば、受講生の興味や関心をぐっと掴むことができるかと思います。個人的には、食品に携わる企業の方から聞いた、「食中毒(ノロウイルスにによるもの)は、冬場こそ注意しなければいけない」といった話などは、聞いた際にはかなり驚きました。(食中毒といえば夏、と思っていました)
教材の最初に驚きを持ってくる、意外性のある展開にするというのは、「アイデアのちから」チップ・ハース/ダン・ハース (著) 日経BP社 にも通ずるものがあります。このような驚きは、教材作成の際に大切にしたいものです。