みなさん、こんにちわ。 4dan4.jp 中小企業診断士受験対策 担当の金高です。 今日のワンポイントアドバイスは、4dan4クイズです。
以下のクイズを考えてください。制限時間は3分です。
いかがでしたか?
今日の4dan4クイズは、財務会計の収益性分析の基本です。
収益性分析の最初に、「収益性の総合指標は総資本経常利益率」と学習されたと思いますが、費用構造を見る指標の基本は、「売上高経常利益率」です。
企業の費用構造は千差万別といって良いでしょう。今回の3社のように売上高経常利益率が同じ水準であったとしても、費用負担の特徴は企業によって異なるものです。
下の図を見て下さい。
費用構造を分析する際、売上高経常利益率から遡り、売上高営業利益率と売上高総利益率を見ます。今回の3社のケースを分析してみましょう。
①売上高営業利益率が高い場合
営業利益と経常利益の中間の費用である支払利息の負担が重いことになります。売上高に占める純金利(支払利息-受取利息)の負担を示す指標を売上高純金利負担率と言います。G社の売上高純金利負担率を見ると14%であり、他の2社よりも高いことがわかります。
②売上営業利益率が低く売上総利益率が高い場合
売上総利益と営業利益の中間の費用である販管費の負担が重いことになります。F社の売上高販管費率を見ると25%であり、他の2社よりも高いことがわかります。
③売上高営業利益率が低く売上総利益率も低い場合
そもそもの利益の源泉である売上総利益が少ないことを意味します。H社の売上高売上原価率は80%であり、他の2社よりも高いことがわかります。ただし、他の2社と比べたときに、仕入などの原価構造だけが原因とは限りません。単価の下落で利幅が薄くなっていることも考えられます。
正解はaですね。財務会計は基本が重要です。頑張ってください。
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