中小企業診断士を取得する! 第4回 中小企業診断士の活動フィールド その2です。
こんにちは。4dan4.jp 中小企業診断士資格支援コンソーシアムの金高です。
前回、中小企業診断士の業務は、公的業務と民間業務があることをお伝えしました。
今回は、二つの業務のうち民間業務について確認していきたいと思います。
民間業務は、公的業務と違い公的機関からの斡旋はありません。そのため、自分自身で営業活動を展開し、コンサルティングを受託(受注)する必要があります。
ある調査によると、中小企業診断士として独立するときの不安で一番大きいのが「仕事を受注できる保証がない」です。ただし、これは中小企業診断士だけの課題ではありません。
どんな仕事であろうと独立し成功するには、自分自身の努力にかかっています。この点は、また後日お伝えしますが、今回は、中小企業診断士の営業展開については割愛したいと思います。
それでは、民間業務の経営コンサルティングにはどのようなものがあるのでしょうか。図表5の上半分をご覧下さい。まず、コンサルティングの期間ボリュームによって違いがあります。
超短期で企業の支援を行う場合と、プロジェクト型でテーマ別コンサルティングを行う場合と、長期契約で支援を行う場合とがあります。
超短期の支援とは、数日程度の調査などで当該企業の状況を整理するコンサルティングです。数日間の活動であるため、調査結果をまとめるぐらいしかできません。
当該企業は、中小企業診断士がまとめた調査結果に基づいて、自社で経営改革などに取り組む展開が一般的です。
プロジェクト型テーマ別コンサルティングとは、数ヶ月程度の期間、当該企業のメンバーと中小企業診断士や経営コンサルタント数名でプロジェクトチームを作り、特定テーマについて集中的に調査、分析、改善提案、推進計画等を立案するコンサルティングです。
当該企業は、ある程度の期間とコストをかけて、特定テーマに対し企業全体で取り組む内容を中小企業診断士に依頼します。ちなみに、金高の場合はこのプロジェクト型テーマ別コンサルティングが活動の大半を占めています。
長期契約での支援とは、一般的に顧問契約と言う形態のコンサルティングです。通常、プロジェクト型でのコンサルティングで当該企業から評価されると、そのテーマが完結するまで支援してほしいと依頼を受けることが多く見受けられます。
また、特定テーマではなく、様々なテーマについて、月何回の訪問と調査、分析で継続的に支援してほしいという依頼のパターンもあります。どちらにしても、当該企業から信頼と当該企業の予算状況によって、この顧問契約の支援を行うことができます。
図表5
さきほどから「テーマ」と言う言葉を多く使っていますが、これは図表5の下半分をご覧下さい。中小企業診断士は、受験する際は様々なテーマを学習します。しかし、実際のコンサルティングを行う場合は、自分自身の経験と知識を活かしたテーマにフォーカスするのが一般的です。
どのテーマでも対応できるコンサルタントは存在しません。「どれでも対応できます」と言っているコンサルタントは、おそらく、どのテーマもできないと思って間違いありません。
また、業種で活動フィールドをフォーカスしている中小企業診断士も多く存在します。例えば、飲食業やサービス業、小売業、製造業等です。
ただし、実際はもっと細かく絞り込んでいるのが一般的です。カレーショップ、美容院、家具小売店、加工食品製造業等ですね。
今回は少し長くなってしまいました。次回は、活動フィールドのまとめをお伝えします。
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