以前の記事では、VPSとAmazon EC2/S3タイプのクラウドサービスの違いを書きました。
今回は、VPSサービスでも新しく登場した、さくらインターネットのVPS「さくらのVPS」を検証してみます。
主な特徴を挙げていきます。
コントロールパネルから負荷状態を確認できる
さくらのVPSは、コントロールパネルから起動・停止・再起動の制御を行うことが出来ます。
また、負荷状況・リソース情報をグラフ表示で出してくれます。
いくつかOSを選択してインストール出来る
さくらのVPSでは、いくつかのLinuxディストリビューションを選択してインストールさせることが出来ます。リストアップすると、
・CentOS 5.5 x86_64 (64bit版)
・CentOS 5.5 x86 i386 (32bit版)
・Ubuntu 10.04 amd64 (64bit版)
・Ubuntu 10.04 i386 (32bit版)
・FreeBSD 8.1 x86 amd64(64bit版)※1
・FreeBSD 8.1 x86 i386 (32bit版)※1
・Debian 5.05 amd64 (64bit版)
・Debian 5.05 i386 (32bit版)
・Fedora 13 x86_64 (64bit版)※2
・Fedora 13 i386 (32bit版)※2
があり、これらのLinuxディストリビューションを選択してインストールさせることが可能です。
メモリは512Mb
topコマンドで計測したところ、次のようになりました。
top – 23:40:56 up 16 min, 1 user, load average: 0.00, 0.00, 0.00Tasks: 50 total, 1 running, 49 sleeping, 0 stopped, 0 zombieCpu(s): 0.0%us, 0.0%sy, 0.0%ni, 99.7%id, 0.3%wa, 0.0%hi, 0.0%si, 0.0%stMem: 510532k total, 153628k used, 356904k free, 10540k buffersSwap: 2048276k total, 0k used, 2048276k free, 117032k cachedtop – 23:40:56 up 16 min, 1 user, load average: 0.00, 0.00, 0.00Tasks: 50 total, 1 running, 49 sleeping, 0 stopped, 0 zombieCpu(s): 0.0%us, 0.0%sy, 0.0%ni, 99.7%id, 0.3%wa, 0.0%hi, 0.0%si, 0.0%stMem: 510532k total, 153628k used, 356904k free, 10540k buffersSwap: 2048276k total, 0k used, 2048276k free, 117032k cached
何も処理をさせていない状態なので、LoadAverage(処理を待っているプロセス数)は0です。
メモリは510532k totalとあるので、512Mbあり、SWAP領域もあります。ちなみに、同種のVPSサービスである、Serversman@VPSは、SWAP領域0です。
KVMベース
さくらのVPSはKVM(Kernel-based Virtual Machine)ベース仮想化技術で構成されています。そのため、多彩なLinuxディストリビューションインストールやメモリSWAP領域があるなど特徴があります。
さくらのVPSの一番の特徴はここにあると言ってもいいでしょう。
まるごとroot権限をもらっているので、またKVMベースなので様々なソフトウェアをインストールすることが出来ます。例えば、セキュリティモジュールのTOMOYO Linuxもインストール出来ます。