中小企業診断士 4dan4.jp 今日のワンポイントアドバイスは、2次試験対策「中小企業のブランド構築の方向性」です。
昨日の続きをお伝えしたいと思います。
こんにちは。4dan4.jp 中小企業診断士資格支援コンソーシアムの金高です。
3.ブランド形成の前提
(1)他社との差別化
ブランドとは昨日もお伝えしたように「顧客のこころの中に強く刻み込まれるもの」です。
そのため、顧客の心の中でとんがった存在となり、ブランドとして認識されるためには、そのブランドの実体が他と差別化されて認識されるほど魅力的なもの、優れたものでなければなりません。
何をもってブランドの実体とするかは、業種によっても、業態によっても様々だと思いますが、少なくとも他社と差別化されるものでなければならないことは間違いないでしょう。
(2)経営者の熱いパッション
差別化要素に加えて、ブランドを生み出す根底には経営者の熱い想い、夢、ビジョンが存在します。
中小企業の場合は、経営者にパッションがなければ、ブランドは構築できないといっても過言ではないでしょう。
(3)評価者はエンドユーザーである顧客
ブランドを形成するには、顧客の心の中にとんがった存在を持つことが必要となりますが、そのためにはメッセージを評価者であるエンドユーザーに向けて直接発することが重要です。
「顧客と直接的なパイプを持つ」あるいは「顧客と直接的なパイプを持とう」とすることにより、自社製品やサービスをエンドユーザーである顧客に直接評価してもらう体制をとっていることになります。
4.いかにしてブランドを形成するか-ブランド形成のプロセス
(1) ポジショニングの評価
「ポジショニングの評価」とは、既にブランドを確立している企業がマーケットリサーチと競合分析を行いながら、自社ブランドを客観的に評価することを意図しています。
これからブランドを確立しようとする中小企業にとっては「マーケットにおける現在のポジションと将来目指すべき方向とのギャップを認識し、目指すべき方向にどうベクトルを合わせていくかを検討する」と捉えればよいでしょう。
(2) ブランドコンセプトの構築-ターゲット顧客の明確化とブランドの約束
「誰に対して、何を約束するのか(どのような価値を提供できるのか)」という意思を明確にする必要があり、この軸がしっかりしていれば、企業経営は自ずとブランドに従う形で展開されます。
(3) ブランドメッセージの発信
ブランド研究で著名なナップ氏は「ブランドの設計図」という表現を用いていましたが、ブランドを形成するには設計やデザインが必要です。ただし、ブランド形成に必要な設計やデザインとは、顧客に対して伝えたいコンセプトやイメージ、商品の内容や特長をメッセージとして発することに他ならないと思います。
(4)ブランドの育成
「ブランドの育成」とは、顧客に対して約束したことを実践していくための計画を立てることであり、従業員教育や組織体制のあり方などを検討します。従業員がブランドの理念を理解しているか、ブランドを育成していく上で重要なことは、顧客に伝えたコンセプトやメッセージを、顧客と接する機会が多い従業員にも共有させることです。
(5) ブランドアセスメント
ブランドを形成しても、それが永遠に続くとは限りません。世の中はめまぐるしく変化しており、常に顧客ニーズにベクトルを合わせて行かねばなりません。アセスメントの方法はいろいろあります。顧客アンケート調査などが一般的でしょう。アンケートの結果は、すべて現場に開示します。ブランド・製品・サービスを評価するのは上司ではなく、お客様であるという点が重要ポイントです。
(6) ブランドの革新
ブランドの革新とは、アセスメントの結果をフィードバックして、より強いブランドをつくりあげること、あるいは時代の潮流を読みながらブランドをより強固なものに展開していくことを意図しています。そして、フィードバックによるブランドの軌道修正を行います。アセスメントの結果、必要があればブランドの修正・見直しを行うことが必要ですね。
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2.1次試験対策
①学習オリエンテーション
②企業経営理論-概要
③財務会計-アカウンティング体系
④財務会計-ファイナンス体系
⑤運営管理-生産管理の体系
⑥運営管理-店舗・販売管理の体系
3.2次試験対策
①基礎力養成バイブル-2次試験の概要
②2次試験答案練習コース 無料特典事例-組織・人事戦略事例
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