登録販売者

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問題 29~医薬品の吸収と代謝ついて~


医薬品の吸収と代謝に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a 消化管からの吸収は、医薬品成分の濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散して
いく現象ではなく、消化管が積極的に医薬品成分を取り込む現象である。
b 鼻腔粘膜を介して吸収された薬物は、初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に
分布する。
c 有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合、浸透する量は
皮膚の状態、傷の有無やその程度などによって影響を受けない。
d 坐剤は、直腸内で溶解させ、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるため、
内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

 

解答解説はこちら

「正解:3」

【問題5の詳しい解説】

この出題形式では2つ位問題の答えがわかると絞れることが多いです。そのため必ずしも(a)から解かなくてもよくて、自分のわかるところから解いていきましょう。
実はこの問題ではabcdの中では(a)が一番難しくわかりにくいのでbcdから解いていった方がいいかなと思います。今回は逆に(d)から順番に解いていきましょう。

(d)正。

吸収が早いからわざわざお尻から入れるのです。口から飲めない人でも点滴という手段があります。これがポイントです。

(c)誤。

影響を受けます。
怪我したところと怪我してないところで吸収が同じだと言うのはやはり少し違和感ありますよね。
実際皮膚の場合は1番外側の表皮が外側から入ってくるものをバリアとなってブロックしますので、そこに傷が付いているかいないかで、吸収率がまったく変わってくるんですね。表皮の下の真皮にまでしか血管がきていませんので、傷口ができていて真皮が露出しているというような事は、直接血管からより吸収されやすいということが言えます。皮膚の状態によって吸収はとても影響を受けます。

この段階で3の(b)(d)が答えだということがわかってしまうんですね。自信のある方は先に進んでいただいて時間があったら見直しで戻ってきてもらえればと思うんですけど本番の時はですね。でも自信がない方のために一応(a)(b)も解いてみましょう。

(b)正。

ここで考えなければならないのは普通、口から飲まれた薬はどうなるかと言うこと。
胃の中で分解されつつ小腸にたどり着いてですね、小腸からまず吸収されるんですね。これを(a)に書かれているような感じの内容で吸収されるんですけど、その吸収された後に小腸の周りにある血液から最初に肝臓に入って、全身に循環する前に1回肝臓で分解代謝を受けるんですよ。これを難しい言葉で初回通過効果といいます。とにかく全身に入る前に一回肝臓である程度の割合が代謝されちゃうんですね。それから全身に行くので結構限られた割合にしか全身周っていかないと言うことがあります。でも鼻腔粘膜の場合は直接鼻腔の粘膜から肝臓を通過しないで心臓に入って全身を周るので、吸収されたものが速やかに分解されることなく全身を周るという。これが鼻腔粘膜の吸収のメリットですね。

(a)誤。

日本語の問題でわかりにくいと思うんですが、そもそも受動拡散と能動拡散と言う言葉について勉強しましょう。
受動拡散というのは濃度の高い方から低い方へ、つまり均一になるように勝手に広がっていくのが受動拡散ですね。能動拡散はわざわざ濃度の低い方から高い方へ自然に行かないので不自然にポンプのように広げていく。これをわざわざやると言う意味で能動拡散といいます。実際、消化管からの医薬品の吸収はある一部の薬剤を除いて基本的に溶けた場所が一番濃度が高いですからその濃度が高い所からの濃度が低い消化管内に広がります。一部そういう風になりにくいものとかはポンプみたいなものを使ってわざわざ広げていく。基本的には濃度の高い所、解けた場所が一番高いですからそこから全身の薄いところへ受動拡散で広がっていくというのが一般的な消化管からの薬物の吸収の方式です。

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問題80~泌尿器用薬及びその配合成分~


泌尿器用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a 尿量増加(利尿)作用を期待して、ソウハクヒが配合されている場合がある。
b 日本薬局方収載のカゴソウは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるも
のに用いられる。
c ウワウルシは、利尿作用のほかに尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。
d 竜胆瀉肝湯は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残
尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされるが、胃腸が弱く下痢し
やすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 正 正 誤 正
4 誤 誤 正 誤
5 正 正 正 正

解答解説はこちら

「正解:5」

【問題80の詳しい解説】

知ってるものがあれば、知っているものから解いていきましょう。(a)は、難しい問題ですね。尿量増加、利尿作用を期待するものはソウハクヒ以外にたくさんあります。ちょっと覚えてくださいといえないので、(b)から解説します。

(b)正

「残尿感、排尿に際して不快感」と書かれているものは漢方としてはいっぱいあるんですが煎薬では「カゴソウ」と「ウワウルシ」の2種類だけなんですね。

(c)正

尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられるものは登録販売者の試験範囲だとウワウルシしかありません。

※この段階で答えが解ります。答えは5番になります。(b)(c)で少し怪しいと思ったら(d)に行きます。

(d)正

こしけ(おりもの)ここがポイントです。こしけ(おりもの)に効く漢方は2つしかありません。
竜胆瀉肝湯で、温継湯ですね。この2つの違いは、体力中等度以上でと書かれた時は竜胆瀉肝湯、温継湯は体力中等度以下の時に使用します。

(a)正

ソウハクヒと言うのは稀なんですが時間があって余裕がものすごいあれば利尿作用のあるような生薬をまとめてみるのもいいかなと思います。あまりオススメしませんね。ソウハクヒのようなものが出てきてしまった場合それは諦めていただくほうがいいのかなと思います。

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