eラーニングをはじめてみたんだけど、効果がイマイチなんだよね・・・。そんな悩みに解決策を! おおよそ10回程度、eラーニングの導入事例を紹介していこうと思いますので、お役に立てて頂ければと思います。
▲商品パンフレットを教科書に活用
■ポイント
まずは、理解度テストやレポート提出機能を使って知識の共有を促進
(教材そのものは、既存の資料や書籍など、非eラーニング媒体を活用)
■場面設定
今回の事例は、以下のような場面での事例です。
ある製造メーカーで、営業担当者向けに製品理解の徹底(知識の共有)を行いたいと考えています。
製品はかなり専門的なものなので、顧客にはパンフレットをただ渡すだけ、という販売ではなく、顧客が行いたいことをしっかり把握して、それにあった製品を提案して販売しなければならない、そうです。
その為には自社製品のカタログをしっかり読み込んでおく、ということが必要との事でした。(「隅から隅までパンフレットを10回繰り返し読む事」とおっしゃってました。これ、カタログ1冊が電話帳くらいありますので、1回隅から隅まで読みのもかなり大変です。僕も見せてもらいましたが、すぐ挫折しました。それなりに基礎知識がないと内容把握も大変です)
■事例
eラーニングという言葉はかなり大きな意味をもっておりまして、例えば、ファイルサーバー上に資料(教材)を共有しただけでも、ある意味eラーニング、と言えなくもありません。
但し、この場合、誰がいつ見た、というのを簡単に知ることはできませんので、たいていの場合、資料は投げっぱなしになり、なかなか知識の共有とまではいきません。
実際、上記の企業でも同様の悩みを抱えていたようです。
そこで、eラーニングの仕組みを導入して、知識の共有を促進したい、ということになりました。(実際、誰が、いつ、何を見たのかを把握したいのでeラーニングを導入したい、LMS(学習管理の仕組み)を導入したい、というお客様は少なくありません)
ところで、今回の目標は、営業担当者が自社の製品カタログをきちんと読み込む事にありますので、教材はeラーニング化せずにそのままカタログを使用することにしました。その代わり、eラーニングでのレポートの提出とテストの受講を行いました。
このようにする事で、受講状況が把握でき、製品理解度も把握できるようになったそうです。(「出されたレポートを読めば、カタログをどれくらい読み込んできるかはスグに分かる」そうです。)
▲eラーニングシステムのテスト機能だけを利用するお客様も多い
eラーニングシステムの便利なところは、受講状況や成績がすぐに分かることですので、このような製品情報の共有にも役立てる事ができます。
■今後の活用
いまのところテストだけなのですが、今後は、先輩担当者によるポイント講座や、導入事例紹介のような教材を増やしたり、読解に必要な基礎知識の講座を増やしていくことで、より効果的にシステムを使っていきたい、との事です。
確かに、完全に独習で行うよりも、分かっている人からポイントを聞く事を活用すると、より効果的に学習が行えるでしょうし、そうすればシステムの活用度もあがると思われます。
このように、ちょっとした使い方で、eラーニングシステムは知識共有の為のツールともなりますので、是非、活用していただきたいと思います。
(中村)
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記事の投稿者
中村 央理雄
株式会社キバンインターナショナルの取締役。代表取締役の西村とKiBANを創業しました。eラーニングの導入後の集合研修やLMSの導入サポートを担当しています。プログラム・デザイン・ネットワークなど、創業時は、いろんなことを経験しましたが、それらのノウハウを全部活かしてeラーニングの導入を支援しています。