ブログをご覧の皆様、こんにちは。気象予報士の勉強中の中村央理雄です。
僕が、なんで気象学に首を突っ込んでいるのか、気象の醍醐味って何かという事について、キバンインターナショナルのブログや動画でも何回か出演してもらっている、茂木耕作さんのFaceBookへの投稿が、「あぁ、これこれ、これなんだよ」としっくりきたので、ご紹介します。
▼茂木耕作さんのFaceBookへの投稿を転載しています。
【無知な情熱家は情報猛者】
長倉 顕太の情報弱者解放運動に賛同。
僕だったら、”天気の情報弱者”をなくすために本書いたり、講演したり、YouTube配信に、ブログ、Facebook、Twitter、Google+、と発信してるつもり。
天気の情報弱者、って何かっていうと、例えば天気予報聞いて、それを「答え」だと思ってしまう人。
当たり、とか、外れ、とか、「答え」を求めてるから出てくる表現だよね。
もちろん、気象を分かってる人も、使うには使うんですけど、あくまで、
「過去現在未来の空の脈絡」を掴んだ上で使ってるんです。
そうすると、同じ天気予報を聞いても、受け取った情報そのものをそのまま「答え」にするというよりは、情報を使って自分で自分にとっての答えを自分の中に創り出す、つまり、それは、「自分の判断」になってるんです。
つまり自分以外の誰かがくれた「答え」じゃなくて、あくまで自分で創り出した「答え」なんです。
だから、誰かのせいにして、責めたりなんて思考にはならない。
気象庁や予報士さんにクレーム、だとかもってのほかです。
日々の天気に自然と流れるストーリーを感じる、その感性を身に付ける方が、表面的な気象の知識を仕入れるより、僕は大事だと思うし、その方が絶対に楽しいんです。
そして何よりその方がより良い判断につながるはずです。
無知でいーと思う。全然いーです。
でも空に対する興味の入口として、そこに流れるストーリーに入れ込んでみて欲しい。
つまりは、何らかの感情的な情熱、みたいなものが、自分の中にあることに、気付ければそれだけで、次の日から情報の受け取り方が全然変わると思うの。
そしたら、もう、当たった、外れた、で右往左往したり、イライラしたり、振り回されたり、っていうのとは、サヨナラ出来るはずです。
転載ここまで:
天気予報が確定的な「答え」では無いということ。
いや、もちろん多くの関わる人々の努力で非常に精度の嵩いものではあるんですが。
それでも、ある部分や分野、スケールによっては分からない事があって。というか寧ろ分からない事だらけで。だからこそ、「情報を使って自分で自分にとっての答えを自分の中に創り出す」余地があって。
その辺りの不確定な感じというか、僕はそういう、まだ見ぬフロンティア的なところに非常に面白みを感じています。みんな、もっと気象の勉強すればいいのに。
偉そうに書きましたけど、僕自身はまだまだ勉強中で、きちんと気象やっている人との共通言語すら怪しい状態なわけですが。
とりあえず、この記事を読んだ誰かが、うっかり気象の世界に足を踏み込んでしまうように、モテサクさんと佐々木恭子さんの動画を貼ってきます。
モテサク先生とサイエンスパフェ 梅雨前線の研究をしてみよう
ちょっと気象庁のホームページ見ながらデータあさって見るだけでも、「なんでだろう?」という事は発見できます。発見できたら調べてみよーぜ。という感じ
北極海があつい! 佐々木恭子先生のてんコロ。気象予報士講座
こちらは、JAMSTEC 猪上淳さんから聞いたお話。乱暴にいえば、「北極ってよくわからないよね、じゃぁ、船で乗り付けて調べてみようぜ!」って話です。凄いよ!