気象予報士講座
本日は、FAQのご紹介です。ひまわりリアルタイム のページを利用したことがなければ、是非これから利用してみてはいかがでしょうか。
【質問】
台風の気象現象についての質問です。
テレビの気象解説で、(いつものように一般視聴者向けですが)9月25日(2015年)現在の台風21号はここ数日間、進行方向が定まらない状態であったことを、
「下層の渦の位置と、上層の渦の位置が、鉛直方向ではなく西に傾いていた」と説明していました。このため少し迷走気味であったと。さらに、「過去の迷走台風は、このような状態にあった可能性もあると思われる。」と。
台風であるにもかかわらず、温帯低気圧のようにいわゆる、下層の低気圧の位置に比べ、上層の低気圧の位置が「西傾」しているような説明でした。
中心軸が鉛直方向であるのが台風だと学習しましたが、一時的にでも中心軸が西傾するような状態にもなり、台風として迷走する、ということを説明していたと思います。
台風の「迷走」に関し、上記のような考え方は、専門的にも言われているのでしょうか。それとも、テレビ的な解説の範囲なのでしょうか。
ご教示お願いいたします。
【佐々木先生の解答】
非軸対象構造であったのは確かです.過去の気象衛星画像(2015年9月23日)の可視画像を見てみて下さい.(いろいろなサイトで見られますが,オススメは一番下にあります)
まん丸で,真っ白に輝く雲域があるのが分かりますでしょうか.北緯20度~25度の間にある雲域です.そこが台風に見えますが,実際の台風の中心は,その雲域の右端のほうで,特に発達した対流雲の無い所で,渦を巻いている所にあります.画像を少し動かして見ると分かるかと思います.
「過去の迷走台風」について,どの台風のことを言ってるのか分かりませんが,迷走する台風がいつもこのような非軸対象の台風というわけではありません.ただ,このような非軸対象の形状が著しい台風はたまに見られ,急発達する可能性があります.これについては,私も詳しいシステムについては分かりません.
NICTというhttp://himawari8.nict.go.jp/ ところで過去のひまわり画像が見られます.
「ひまわり8号リアルタイムweb」というところで,画面左側の三本線でメニューを開き,「動画」を選択します.すると,いろいろな動画が出てきます.タイトルの下に日付が出ていて,その横にカレンダーのようなマークがありますので,そこで9月23日を選びます.そうすると,9月23日のいろいろな画像が見られます.「機動観測域動画」を見れば,台風の中心を画面の中心にして追っていますので,発達した雲域と,実際の渦の中心がズレていることがよく分かります!
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いかがでしたでしょうか。
分からないことがあれば、先生に直接質問することができます。
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