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こんにちは。キバンインターナショナル武内です。本日は、第4章降水過程から「終端速度」です。
「なぜ雲は落ちて来ないのでしょうか?」雲について素朴に思う疑問、子どもの頃を思い出します。
「終端速度」
水滴が重力によって落下し始めると、重力加速度に従って速さが増していきます。
そして、ある速さに達すると空気の抵抗と重力が釣り合うようになり、水滴の落下速度は一定になります。
この、一定になった速度を「終端速度」と言います。
「なぜ雲は落ちて来ないのでしょうか?」
*雲粒の落下
空気の粘性のために、雲粒が空気中を落下する時に受ける抵抗力は
6πηrV と表されます。
r:半径
η:粘性係数
V:落下速度
mg=6πηrV
そこから終端速度 V を求めるには、この抵抗力と重力(質量m×重力加速度g)の
釣り合いの式から求められるわけです。では、なぜ雲は落ちて来ないのでしょうか?
実は、雲も落下しているのです。
上の式から典型的な大きさの雲粒の終端速度を求めると、秒速1cmぐらいにしかなりません。
この速度では、遠くから見ても落下していることは認識できません。さらに、雲粒程度の終端速度程度では、わずかな上昇気流で支えられてしまいます。つまり、雲粒は落下していても地上からは見えないし、また落下できない雲粒も
あるということです。だから雲は空に浮かんでいるのです。
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CATEGORIES eラーニング, 資格by.a.takeuchi2017.02.22
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a.takeuchi a