回線遅延時の切り分け

インターネット接続が調子わるい、なんてこと、経験したことありませんか?社内でそういうことがあれば、ネットワーク担当に問い合わせるのが一番「簡単」な解決方法なのですが、そもそも社内にネットワーク担当がいない場合もあります。そういったとき、「社内のネットワーク」の調子が悪いのか、「プロバイダ」が調子悪いのか、「プロバイダからサーバまでの経路」の調子がわるいのかなど、大まかな原因個所の切り分けができると、適切な問い合わせ先に連絡でき、問題の解決がスムーズに進みます。

実は今朝、キバンインターナショナル函館研究所で、ネットワークの遅延が発生しました。そのときに、原因個所の切り分けを行うために、コマンドプロンプト(ファイル名を指定して実行を開きcmdと入力後エンターキーを押下)を開き、www.yahoo.co.jpまでの遅延を測定してみました。以下に実行結果を添付しています。1は利用中のPCから最寄のルータで、13が応答しているサーバになります。これをみると2の時点ですでに大きな遅延が発生しています。つまり、原因は近くにある、ということです。2の行の一番右端をみると10.0.0.1となっていますが、これは、クラスAのプライベートネットワークアドレスなので、構内のどこかに原因があるということがわかります。

C:Documents and Settingsyoichiro>tracert www.yahoo.co.jp

Tracing route to www.ya.gl.yahoo.co.jp [203.216.243.218]
over a maximum of 30 hops:

1 20 ms 5 ms 4 ms 192.168.31.1
2 916 ms 722 ms 715 ms 10.0.0.1
3 815 ms 1135 ms 736 ms *********************** (ネットワークセキュリティーの都合上、8行目まで隠しました)
4 594 ms 770 ms 710 ms ***********************
5 761 ms 736 ms 760 ms ***********************
6 883 ms 783 ms 777 ms ***********************
7 585 ms 742 ms 760 ms ***********************
8 548 ms 719 ms 711 ms ***********************
9 898 ms 1127 ms 1123 ms xg3-0-k-otemachi-core1.sphere.ad.jp [202.239.114
.50]
10 1053 ms 1130 ms 1051 ms AS23816.ix.jpix.ad.jp [210.171.224.162]
11 1096 ms 1038 ms 1109 ms 202.93.74.219
12 739 ms 754 ms 740 ms 203.216.238.194
13 1070 ms 1117 ms 1134 ms f4.top.vip.tnz.yahoo.co.jp [203.216.243.218]

Trace complete.

C:Documents and Settingsyoichiro>

※こういったトラブルは、時間の経過とともに自然解消してしまい、後での調査が困難な場合があります。そのため、問題が発生している時点で、tracertなどを実行し、そのログを保存しておくと、ネットワーク担当者に喜んでもらえる可能性があります。

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CATEGORIES eラーニングby.a.takeuchi4 Comments2010.10.06
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