来年度からある専門医の資格更新eラーニングを行う予定ですが、今回はその教材作成ための下準備にお伺いしました。教材は、LectureMAKERを使って、パワーポイントのスライドと講師の先生が表示される形になる予定です。(我々が作成したもので言うと、長谷川の作成したLectureMAKER5つのポイントの教材が、完成物のイメージに近いと思います。)こういった教材の場合、動画の撮影が含まれまして、動画の撮影には幾つかコツがありますので、実地の写真で紹介したいと思います。
先生とカメラの位置関係
教材は、講師の先生がパワーポイントで作成したテキストに合わせて講義を進めていく形になります。このとき、講師の先生の目線がカメラからなるべく外れないように、講師の先生のノートパソコンの様子は、撮影用のカメラの真下のディスプレイに投影されるようになっています。(写真のアングルが斜めからなのでわかりずらいのですが、カメラの真下にディスプレイがあります。こちら側を向いているのは、撮影スタッフに対してのプレビュー用です。)
このようにする事で、講師の先生が、受講生自身に語りかけてくれるよな構成で教材が出来上がるようにしています。
補助照明と蛍光灯のフリッカー対策
補助照明を2基設置
撮影の際に、照明はいつも苦労します。今回は、講師の先生の下側から補助照明をあてているの(光量とフリッカー対策を兼ねて)と、
カメラのシャッタースピードを100に設定して、蛍光灯のフリッカー対策を行いました。また、この時の下見においてスタッフのワイシャツが白だったので、背景(背後の壁)の白と被って若干奇妙だったので、本番時には講師の先生にはジャケットや色つきのシャツを着て来て頂くようにお願いすることになりました。
音声の対策
照明の問題と並んで、音声についても教材作成の際には気を使います。通常、このような教材作成の場合は、講師の先生の音声が明瞭に拾えればよいので、下の写真のようなワイヤレスマイクを利用しています。この部分は、本番撮影時には、ワイヤレスマイクをメイン系統に、集音マイクによる録音やガンマイクでサブカメラに録音など複数の予備系統を準備しておきます。
ワイヤレスマイクを利用しています。
また、マイクから取ってきた音声は、そのままカメラに接続せずに、下の図のようにいったんミキサーを噛ませています。こうする事によって、講師の先生方個別の声が大きい・小さいといった点を吸収するとともに、ノイズのが入るのを抑えています。
いったんミキサーを噛ませてから、カメラへ
高音域と低音域を絞り、中音域のみを利用して、ノイズを抑制
このような形です。自社スタジオでの収録の場合は、上記の問題点への回避策がとられた設備(インバーターを利用した、フリッカーのでない照明など)が有るので気が楽なのですが、お客様環境で撮影をする場合は、外部環境が千差万別なので大変です。このような下見も欠かす事ができません。今回の教材の作製は、9月から本格化するはずです。それでは皆さん、その頃また会いましょう。
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記事の投稿者
中村 央理雄
株式会社キバンインターナショナルの取締役。代表取締役の西村とKiBANを創業しました。eラーニングの導入後の集合研修やLMSの導入サポートを担当しています。プログラム・デザイン・ネットワークなど、創業時は、いろんなことを経験しましたが、それらのノウハウを全部活かしてeラーニングの導入を支援しています。