Ustreamで本格的に中継をしていくと複数のカメラを利用して、アングルを切り替えて撮影をしたくなります。
カメラの数を増やせば増やすほど、いろいろなアングルに切り替えて撮影できておもしろいのですが、カメラ操作のために、カメラマン、スタッフの数が増えてしまいます。
既存のカメラを利用したまま、電動、リモートでコントロールできる電動雲台を利用することで、カメラをリモートで操作できるのではないかと考えています。
- 複数のカメラを、1人のスタッフで操作することができる。(人件費の圧縮)
- 撮影対象に近い場所にカメラをたてることが可能。(対談の場合など)
- 高いところにカメラの設置が可能
講演の撮影時などに、通常の三脚を立てると、カメラの前を遮って歩く人がいる。そのために、高いところにカメラを設置したり、背の高い三脚を設置します。カメラマンも脚立の上で操作するなどの苦労があります。リモートでコントロールできることで、設置場所の自由度があがります。
- 俯瞰のおもしろいアングルでの撮影が可能
会場、スタジオの高い場所にビデオカメラを設置することで、通常撮影できないアングルでの撮影が可能。
リモート電動雲台 48,300円
http://store.genkosha.jp/?pid=18402808
作動音が静か!
音楽収録に使える小型のリモート雲台
この雲台はサイズ14.5×7×11.5cm、質量885gと手のひらサイズで単三電池4本で駆動する。1.2mのリモコン付きコードが付属するが、オプションの15mケーブル(別売り)で延長も可能。直置きも可能だが、基本的には三脚に取り付けて運用する。
今回のテストではソニーのHDVカメラZ5JとA1Jで行なったがZ5Jでもなんとか駆動したので2~2.5kgくらいまでのカメラなら許容範囲だろう。
★駆動及び駆動音
リモコンで連続可変に駆動速度が変えられるが、速度の幅は割と少ない。が、想像以上に動きはスムーズで、出だしで少しショックはあるものの、止まりは緩やかで、フィックスだけでなく、パンやティルト中の映像も収録に使える。そして何より私が気にする駆動音はほとんど気にならない。これであればクラシック音楽の収録でも安心して舞台上にセッティングできる。
★運用角度
パン側は180度。これは充分な値と言える。しかし、ティルト側は30度と少し物足りない。小型カメラの場合はスチールカメラ用の自由雲台と組み合わせれば納得の角度が得られる。
★コントロール
雲台のコントロールは大きく分けてオートとマニュアルとがある。このオートが結構面白い機能で30、60、90度の三つの角度からセレクトし、その間のパンを繰り返すというもの。一見監視カメラ用途を想像するが、動きが滑らかなので、一人2カメの運用時に、そのパンの部分だけを使うと、有人二人での運用に見えるという変わった使い方も考えられる。
マニュアルは小型の有線コントローラーで行う。先記の速度調節レバーと十字操作ボタンだけのシンプルなもの。ちょっと初代のファミコンを思い出す。操作感は「精密」というベクトルではないが、操作に慣れると十字キーを使ってパンとティルトを組み合わせた斜め移動も可能。テレビゲームで慣れている方には使いやすいかも。必要最低限は押さえたコントローラーと言える。
この価格でリモート雲台が使えるという意味では掘り出し物とも言える。通常の価格でこの雲台が数台そろえられるので「数で勝負」できるのも面白い。ただ、実際の運用には少しオプションを追加する必要もある。まず、カメラのコントロール機能がないので、例えばLANCケーブルや電源ケーブル等と一括したケーブルがあると運用しやすいと思う。しかし、このコンパクトさは魅力的でいろいろな運用を試してみたくなる。
最後にリモート雲台の運用にあたっていつも言っていることだが、この機器は特に小型なので無人での運用には安全面で細心の注意をお願いしたい。
▼千代田区秋葉原のUstreamレンタルスタジオ【PANDA STUDIO パンダスタジオ】
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