シャープは、ネットワークサービスと電子書籍専用端末タブレット端末『GALAPAGOS(ガラパゴス)』2機種を12月に発売します。(それにしても「ガラパゴス」って、自虐的というか、インパクトがある名前ですね。)
- 電子ブック配信サービスは、新聞、雑誌、書籍など約3万冊をラインアップして12月に開始を予定。
- 定期購読するコンテンツを設定した時間に自動で定期配信する仕組みで、いつでも最新版を読むことが可能。
- ユーザーの購入履歴に基づいたおすすめの電子書籍コンテンツの無料体験版が自動的に配信され、そのままオンラインで決済して購入することが可能。
- ダウンロードしたコンテンツについて、「未読・おすすめ」「最近読んだ本」「お気に入り」「定期購読」に分類して整理が可能。
- 電子書籍フォーマットは、同社が提唱するXMDF(ever-eXtending Mobile Document Format)に対応。
縦書き表示、ルビなど日本語特有の表現が可能で、拡大表示する際に見出しやイメージ画像などのレイアウトを変えずに文字サイズだけを変更する機能や、画面をタッチして次の文章を表示する機能などが利用可能。 - 専用端末のソフトウェアを定期的にアップデートすることにより、XMDF以外の書籍フォーマットにも対応していく予定。その後はPDF、EPUBなどのフォーマットについても柔軟に対応していく予定。
専用端末『GALAPAGOS(ガラパゴス)』について
- 『GALAPAGOS(ガラパゴス)』は、5.5型、1024×600ドットの液晶を搭載。文庫本感覚で読める『モバイルタイプ』。レッド系とシルバー系の2色。トラックボールを搭載し、片手操作によるページ送りが可能。
- 10.8型、1366×800ドットの液晶を搭載し、雑誌が見開きで読める『ホームタイプ』は、ブラック系の1色です。
- モバイルタイプも、ホームタイプも、IEEE802.11b/gの無線LANに対応し、ウェブブラウザとSNS対応の専用アプリを搭載。
- 3Gには対応しない。
- OSはAndroidと発表会に参加したITジャーナリスト星 暁雄氏が、『Twitter』のツイートで報じています(ツイートのURLはhttp://twitter.com/#!/AkioHoshi/status/25659191466)。
『GALAPAGOS(ガラパゴス)』という名前が象徴するもの
『GALAPAGOS』の名称の由来は、プレスリリースによると「常に新鮮なユーザー体験をもたらすサービスと端末の“進化”の象徴として、イギリスの地質学者・生物学者のチャールズ・ダーウィン(1809-1882)の“進化論”で有名なガラパゴス諸島に由来」とのことです。
国内の携帯電話はその独自の進化から“ガラパゴスケータイ”“ガラケー”などと呼称されますが、あえてこの名前を選択し、日本市場に特化して進化していくという決意の表れでしょうか。世界委的な市場を見ると、ePUBという形式が圧倒的にシェアを持つ中、縦書きやルビ対応だからといって、XMDFを採用したSHARPの真意がなんなのか。価格については、まだ十分な情報がありませんが、新しい読書体験、読書そのものが快適になるのであれば、一台購入して試してみたいと思います。