私は、大学、大学院と経営学を学びました。学問としての「ビジネス」をしっかり学び、起業をしました。人一番勉強はしたので、自信たっぷり、準備は十分にしてから起業をしました。
実際は、日々起こる問題や、対立する問題、全体の最適化やバランスをどのようにとるのか。ビジネスが成長を始めたときに感じる筋肉痛(成長痛)のような痛みをどのようにすればいいのか、わからないことだらけ。経営学の限界と、自分自身でやってみないとわからないことの多さに驚かされたものです。
私自身は、創業した会社を、2009年12月に売却をし、2つめの会社を起業しました。Twitterで名前を「起業家 西村正宏」としたのは、自分自身の夢を「事業」として、再チャレンジ。新しくチャレンジする気持ちの表明でした。2つ目の会社の創業は、1つ目の会社で感じたような無力感、経営学に対する腹立ちやいらだちを感じることは小さくなっており、これまでに蓄積してきた経験や、経験を通して学んだ知恵により解決できる問題が多くなっていることにも驚かされました。
この自分自身の経験をうまく伝えることができないだろうか。感じていることを、整理整頓してわかりやすく伝えている本がないだろうかと、書庫に並んだ書籍を取り出しては読んでいたのですが、どれもしっくりくるものはありませんでした。
そんな中、あるビジネスマンから、繰り返し読んでいるバイブルとなっている書籍があると、『ビジネスを育てる
』という書籍を紹介していただきました。
発売後20年、31言語に翻訳され200万部も売れている書籍だそうですが、私は、残念ながら、今まで知りませんでした。ノートにメモした一部を下記に紹介します。
「人は自分の大志を、ビジネスの世界で思いっきり表現することが可能」
「良き人は良きビジネスに通ず」
「これが自分のやりたいことだから」と、自分の視点から初めて成功した起業家は少ない。成功する創業のアイディアはある特定の職業にのめり込んだり、趣味が嵩じたり、あるいは何かほかの目的を追求していく中で生まれる。起業家は「世界にこれが欠けている!」という熱い思いに駆られて製品やサービスを新しく思い描き、あるいは改良を加えるのだ。起業家は新しい世界のドアを開ける人となることが多い。
初めに、業務全般について正しくコントロールできるだけの力をつけよう。業務がどのような基本要素によって成り立っているかを知ろう。このことは、後に業務分担の割り振りが出来るようにするためにも必要だ。
確信に満ちた本人たちにとっては、ちっともリスクではない。
失敗は恐れても回避することができない。
ビジネスの悩みは当事者以外の第三者に理解されない。
ビジネスは、人柄の試金石。ビジネスほど経営者の人柄を試し、むき出しにしてしまうものはない。(中略)ビジネスを通して人柄を試されているのである。顧客、取引先など、すべてビジネスで接触する人々との付き合い方は、試金石のようなものなのだ。
だれよりもビジネスが上手な賢人という人はこの世には存在しない。(中略)ビジネス雑誌「フォーブス」が記事にするような賢い経営者の知恵というものも、衣を脱がせれば、何のことはない、生活の中でどこにでもころがっている知恵をまとめたものにすぎない。
(中略)新聞や雑誌に掲載されている全知全能の経営者の神様といった物語は忘れてしまおう。読者の夢をくすぐるためだけに書かれているのだから。だまされてはいけない。
問題が解決してすべてなくなることではなく、逆に、問題が常にあることが当たり前なのだ。(中略)実のところ、問題があるということは、その会社が学びの盛りのステージにあることの証左なのである。
読者に僕が伝えたい原理原則はたった1つ。「自分の頭で考えよう」これだけである。(中略)良いビジネスは、おもしろい問題をはらんでいる。
情報力のどこに繁栄の秘密があるのかじっくり考えてみよう!(中略)経済の大半は、情報含有量の濃いイノベーションと起業家精神によって支えられている。
スモールビジネスはこの点、有利だ。品質とサービスこそが得意技なのだから。
Facebookページもよろしくお願いします
CATEGORIES 書籍・本by.m.nishimura2010.09.15
記事の投稿者
西村 正宏
兵庫県出身。東京都在住。eラーニング専門キバンインターナショナル(
http://kiban.jp) 代表取締役社長。
iPhone、iPad、kindleを愛す。2つの大学院で、情報工学と経営学の修士号取得。趣味も仕事もeラーニング。
Ustream中継の有料課金サービスを世界で唯一提供。USTREAM用スタジオ(http://www.facebook.com/pandastudio.tv)を運営。
英語がなぜか関西弁訛りになって困っている。
iPad関連の書籍を執筆が終わり出版待ち(ソフトバンククリエイティブ)。Ustream本を2冊出版予定。
USTREAM用のスタジオ(http://pandastudio.tv/)を作り、2010年中は無料で提供していますので、興味のある方は、是非ご利用ください。