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本日は、てんコロ。気象予報士講座 第11章 中層大気の運動からオゾンホールについてです。
確認してみてください。
∴‥∵‥∴‥∵てんコロ。気象予報士講座より‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴
最後に オゾン層の破壊について説明しておきます。
かつて、クーラーや冷蔵庫の冷媒や、
スプレーなどに使われていたフロンという気体を知っていますか?
フロンは非常に安定した気体で、なかなか壊れず上部成層圏まで運ばれます。
そこでやっと強い太陽紫外線にさらされて塩素原子が離れ、これがオゾンを破壊する触媒になってしまします。
しかも、酸素原子はすぐ一酸化塩素とくっついてしまい、結局は元の塩素原子に戻り、
また次のオゾンと結合してオゾンを次々と破壊していきます。
これが、オゾンが急速に破壊されるサイクルです。
この急速なサイクルで形成されたのが、オゾンホールです。言葉は聞いたことがあるかと思いますが、
これは 南極上空の成層圏でオゾン濃度が円形に極端に低くなる現象です。
冬の南極上空の成層圏は、放射冷却の影響で著しく低温になり、
しかも極渦が形成されているため中緯度の暖かい空気と混ざりにくい状態になっています。
この時、下部成層圏でー78℃以下になると「極成層圏雲」という雲が発生することがあります。
この高度でできる雲はさすがに全て氷晶です。
その氷晶の表面で、先ほど述べた塩素化合物から多量の塩素ガスが生成されるという化学反応が生じます
(この化学反応は氷面上でかなり進む)。
こうして出てくる塩素ガス自体は、オゾンを破壊することはありません。
ところが、春になって太陽放射が届くようになると、
紫外線によって一気に塩素原子が離れて急速にオゾン層を破壊します。フロンの放出によって塩素濃度が上昇したことにより、
オゾンホールが出現するようになったのです。
ちなみに、北極の上空で現れないのは、南極上空と比べると北極の極渦が蛇行しており、
平均気温も北極の上空の方が南極よりも高くなっています。
このため極成層圏雲が形成されず、ここまで大規模なオゾンホールは形成されないのです。
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CATEGORIES eラーニングby.a.takeuchi2017.09.08
記事の投稿者
a.takeuchi a