間が空いてしまいました(>_<)、すみません!間が空いてしまったうちに、日本付近には強い寒気が流れ込んでいます。
9日(日)21時の輪島上空の気温は500hPaで-38.9℃、850hPaで-9.9℃です。平年値はそれぞれ
500hPa:-25.2℃、850hPa:-2.9℃。もはや比較するのもオコガマシイほどの、強い寒気が突っ込んできています。
そのため、8日の夜から日本海側では本格的に雪が降り始めました。
<10日0時 500hPa気温>
上空寒気は、一番強くて-40℃以下の寒気が新潟~東北地方の日本海側にぶすっと突っ込んでいる形です。下層寒気の
様子(850hPa風・気温)は、レーダーエコーと合わせて見てみましょう。
<左上:8日21時、右上:9日9時 左下:9日21時>
下層寒気は日本海中部に収束線がのびていて、東北地方には北西風、山陰~北陸地方には西風によって寒気が流入
しています。東北地方に強く入り込んでいるようです。しかし、雲が発達しているのは北陸地方の方が強そうです。
一つの理由としては、海面水温が関係している考えられます。赤い矢印は東北地方に流れ込む北西風、青い矢印は
北陸地方に流れ込む西風を表しています。
寒気が強いのは東北地方かも知れませんが、下層寒気が通ってきた海上は、東北地方へのコース上と北陸地方への
コース上の海面水温を比較してみると、相対的に北陸地方に突っ込む西風の方が暖かい海上を通ってきていることが
分かります。(海面水温自体は平年より低めです)上空の寒気の強さを考えると、まあ大した差ではないかも知れませんが、
このために海上での雲の発達具合いがかなり大きく、水分をたっぷり含んだ状態で突っ込んでくるわけですから、
北陸地方でも降雪量が多くなってしまうのも頷けます。
<10日9時 500hPa高度・渦度予想図>
さてこの後も、ジェット気流の北側で正渦度極大値が次々と通過し、下層寒気移流も続くもようです。しばらくは…というのは
水曜日あたりまで、強弱を繰り返しながらも降雪が断続する可能性がありそうです。
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