●より高度なUstream配信「PCの画面2種類を切り替え」
その後、Ustreamをする機会が多くなってくると、なんとV-4では対応できない事態に遭遇するようになってきました。PCの画面2種類を切り替える必要がでてきたのです。
そこで、大きな投資だと感じましたがPC画面2種類をディスプレイ用のVGAケーブルを使えば表示させることができるLVS-800が導入されることになりました。
うわぁ、高い機材きたなぁと思いました。当時これを超える機材はほとんどなかったと思います。それから、「あれ、黄色のケーブルが入力できないぞ」、と思って非常に焦りました。
業務用に対応した入力になっていて、家庭用のビデオカメラなどで使われるような黄色のケーブルは、接続するためのアダプタを使わなければ入力できなかったのです。
このLVS-800は今でも非常にUstream向けだと思っています。PC二系統が入力でき、黄色のケーブルはどのカメラでも対応していますからね。
●さらに、16系統でのUstream配信へ
2010年11月に行われたTEDxSeedsのイベントでは、Ustreamの配信も行い、その際には8系統全てを使い切った配信を行いました。
その頃、Roland社から新しいスイッチャーv1600HDが発表されました。HD画質に対応したスイッチャーで、最大16系統の入力がある最高峰スイッチャーでした。
16系統あると、複数台のカメラ、複数台のPCを切り替えたり、合成したり、組み合わせたり、といったかなり多彩な配信が可能になります。
このスイッチャーがパンダスタジオに導入されたのは、クロマキーという技術を使うためでした。
クロマキーとは、天気予報の解説者のようにPCやCGのなかに人が入り込んだような状態にする技術で、青や緑の背景の前に立って撮影を行い、PCの画面などと合成を行います。
このv1600HDという、HD対応スイッチャーを導入することで、パンダスタジオは圧倒的な配信画質になり、またクロマキーを使って、パワーポイントの前で製品解説やeラーニング撮影を行うようになりました。
最高画質を追う反面、スタジオではなく、外部でライブスイッチングを行う場合は、カメラもSDのことが多く、LVS-800が使われていましたが、そこに革新的な機材が現れます。
●おすすめスイッチャー VR-5
それが、2010年秋に発売されたVR-5です。LVS-800よりもコンパクトで、映像だけでなく音声、SDカードへの録画にも対応したスイッチャーです。
VR-5は、それまで必要だったいくつかの機材をたった一つの機材に、コンパクトにまとめたことで、それまで必要だったUstreamの準備時間を大幅に短縮しました。スイッチングに、レバーでなくタッチパネルを触るとスイッチする点も大きな変化でした。
それから一年が経とうとしています。まもなく、業界最新の機材が発表されるINTERBEEという専門的な展示会が行われます。
これからもライブスイッチングの場面で新しいスイッチャーがでてくるのではないかと楽しみにしています。
キバンインターナショナルが提供するカエルスタジオパッケージでもご提供するスイッチャーもVR-5です。
非常に扱いやすいので、これから自社でもスタジオが欲しいなあ、とご検討されていらっしゃる方は、お気軽にお問い合わせください。
http://kaerustudio.com/
●eラーニング動画:
http://10000.bz/elw2010/
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━━(編集後記)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スイッチャーで画面を切り替えることをスイッチングと言いますが、やってみると、実に楽しいものです。
ときおり視聴者からスイッチングについてツイートがはいったり、いろいろなカメラが捉えている映像の中で、視聴者が待っていそうな映像に切り替えたりするのはとても刺激的です。ぜひ一度ご体験を。
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今後も役立つコンテンツを公開して参りますので、よろしくお願い申し上げます。