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User-Agentとは

CATEGORIES その他by.a.takeuchi0 Comments2010.03.15

皆さん、Webブラウザのユーザエージェントって聞いたことありますか?聞いたことある人は結構いるかもしれませんが、具体的に何のことかはよく分かっている人は少ないのではないでしょうか?

ユーザエージェントとは、WebブラウザがWebサーバに対して送るメッセージに付与されている情報で、ブラウザについての情報が記述されています。平たくいえば、ユーザエージェントとは、「IEつかってます!」「Firefoxつかってます!」「iPhoneつかってます!」といったメッセージのことです。

皆さんは、携帯電話で、PC向けのWebサイトを開いたことはありますか?たとえば、http://www.yahoo.co.jpを、iPhoneで開くとこんな感じになります。

iPhoneでYahooを見ると

iPhoneでYahooを見ると

iPhone向けに特別にデザインされたデザインになっていますね。このように、端末に適した形式で画面を表示するためにユーザエージェントは使われています。

ユーザエージェントを使ってアクセス制限をしているサイトもあるようですが、先ほどの投稿した記事で紹介したように、
ユーザエージェントは簡単に偽装できてしまいます。そのため、携帯電話以外からは絶対にアクセスさせたくない場合は、ユーザエージェントだけでなく、IPアドレスや、端末識別番号などといった方法を組み合わせて使うべきです。

ところで、このユーザエージェント、実際にはどのような値が送信されているのでしょうか?
FirefoxにFirebugというアドオンをインストールし、User-Agentの値を確認してみました。

User-Agent

User-Agent

これを見ると、WindowsNT 6.1、つまり、Windows7上で、Firefox3.5.8を使ってアクセスしていることが分かります。この情報は、ブラウザがWebサーバ上のファイルにアクセスするたびに送信され、ブラウザに適合したコンテンツが送信されます。

HTTPのヘッダには、User-Agent以外にもさまざまな情報が含まれており、本格的にWebアプリケーション開発に携わるのであれば、プログラミングや、データベースに関する知識だけでなく、HTTPに関する知識も身につける必要があります。

キバンインターナショナルでは、学習管理システムSmartBrainを様々な携帯端末対応するべく、研究開発を進めております。開発段階では、Android Emulatorケータイマルチキャリアテスター-P1エミュレータiPhone simulatorなどのエミュレータ類に加え、Android、Blackberry、WindowsMobileの実機、各種携帯電話などをそろえて動作検証を行っているのですが、これらの環境は、エミュレータのライセンス料が高かったり、ハイスペックなPCでないと動作しなかったり、MacOS上でないと動作しなかったりするため、手軽には用意できません。

そこで、社内で開発状況のプレゼンを行ったり、お客様向けに商品紹介をする際には、ブラウザのUserAgentを書き換えることで、PC上のブラウザで、携帯端末向けの画面をご覧いただいております。

UserAgentの切り替えは以下の2つの方法を使っています。

1. Firefoxのアドオン 「UserAgentSwitcher
このアドオンを使うと、望みどおりのUserAgentに成りすますことができます。ドコモの携帯電話に成りすますこともできますし、まだ発売されていないiPadなどに成りすますこともできます。ただし、このプラグインでは、UserAgent送信される文字列を書き換えるだけです。そのためUserAgentを、Safariに書き換えたとしても、WebKit向けのスタイルシートを解釈できるようになりませんし、IE6に変更したからとして、IE6でのスタイルシートの解釈問題を再現できるわけではありません。

2. SafariのUserAgent変更機能
Safariには標準で、UserAgentを変更する機能が実装されています。ただし、「開発者メニューを表示」を有効にしないと、UserAgent変更機能は表示されません。開発者メニューは、設定(ブラウザ右上の歯車の中にある)の、詳細パネルから有効にできます。開発者メニューを有効にすると、歯車の左横の書類アイコン内に開発メニューが表示され、その中に、ユーザエージェントの切り替え機能も表示されます。
 SafariのUserAgent切り替え機能には、デフォルトで、IE6、IE7、IE8、Firefox、Safari、Mobile Safari、Chrome、Operaなどのブラウザが登録されています。そして、これらのブラウザを選択すると、HTTP RequestのUserAgentが変更されるだけでなく、ブラウザのレンダリングエンジンも選択したブラウザ(風)に切り替わります。IE6を選択すると、IE6風の描画の崩れが発生しますし、IE7を選択するとIE7風の描画の崩れが発生します。もちろん、各ブラウザの挙動が完全に再現されている保障はないので、実ブラウザを使った検証作業は欠かせませんが、商品のデモをする程度であれば、ユーザエージェントの切り替えでも十分役に立ちます。

ユーザエージェント

ユーザエージェント

次回の記事では、UserAgentを切り替えたときに、SmartBrainがどのように見えるか紹介いたします。

※UserAgentを偽装すると、Webサイトが正常に機能しない場合があります。データの消失したり、アカウントの停止処分などのペナルティーを受ける可能性もありますので、UserAgentの書き換えは自己責任で行ってください。

参考
userAgent(ユーザーエージェント一覧)

  • 製品・サービス
    PC、iPhone対応のeラーニングシステム。20名まで無料でASPサービスを利用できます
    PC、iPhone対応のeラーニング学習管理システム(LMS)【SmartBrain】
    http://smartbrain.info/
    PC、iPhone対応のeラーニングシステム。ユーザ数無制限のASPコースをご用意。


    eラーニングポータルサイト【elearning.co.jp】
    http://elearning.co.jp/
    eラーニング専門企業(株)キバンインターナショナルの製品を紹介しています。


    コンテンツビジネス支援パック
    http://contentsbank.jp/

    Ustream配信、動画コンテンツ制作、セミナーにご利用いただけるレンタルスタジオ
    Ustreamレンタルスタジオ「パンダスタジオ」
    http://pandastudio.tv/

    eラーニング専門企業(株)キバンインターナショナルのスタッフが、eラーニングに関する情報・最新事情をBlogでご紹介。月50本程度の情報発信を行っています。
    ブログ「blog.eラーニング.co.jp」
    http://blog.elearning.co.jp/

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