サリドマイドとは?その1【登録販売者・用語チェック】 の続きです。
サリドマイドとは?(その他大事なこと)
・妊婦が使用して胎盤関門から胎児へ
・胎児に四肢欠損、耳などの障害(先天異常←催奇形性)
・R体とS体
・国の対応の遅さ・世界的にも問題に⇒×国内だけで問題に
・副作用として血管新生を阻害する。
アフロ先生の解説をピックアップ~R体とS体について~
R体とS体、これ難しいんですけど、化合物には似たような形でR体とS体という2種類のものがある場合があります。
このサリドマイドも、これ難しいのでもしよかったら詳しくネットとかで調べていただければいいんですけど、R体とS体という2種類が、うまく化合物をつくってる最中に混合しちゃうんですよ。
問題は、R体にだけ催眠鎮静効果がある、つまり眠り薬としての効能効果はR体だけ。
副作用はS体だけだったんです、それが後から分かったんです。
これどうやって覚えるかというと、効果がR(アール)と、Sは失敗のS、と覚えてください。効果がRと失敗のS。
だったら分ければいいじゃないですか、これすごく難しいんですけど分けること成功したんですよ。で、R体だけ投与したんです。でも、また副作用が起こっちゃった、それはなぜかというと、R体だけ飲んでも、体の中でS体ができちゃうということが分かったんですよ。副作用が起きる失敗のS体が、体の中でR体を原料にしてつくられちゃうことが分かったんです。それで問題が起きたということですね。
さらに、国の対応が遅かったということです。 日本はヨーロッパの国々が、問題が起こって1か月で回収してるのに、それから半年、1年ずっとそのまま売り続けてたんですよ。これ、日本政府がダメじゃんっていう話じゃなくて、日本の政府は世界で一番っていってもいいほど、安全な医薬品行政をしてます。でもその結果、いろいろと制度が硬直してしまって、うまくいっている制度というのは、例外が起こると対応しにくいんです。それで遅くなってしまった、ということです。
繰り返しになりますけど、日本国内じゃなくて世界でも問題になってますから、国内だけで問題になった、というふうに質問が出てきた時は×です、よろしいですか。
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