JPCZで大雪

北陸~山陰地方にかけて、24日にかけてJPCZによる大雪に警戒しないとです。まずは、実況のレーダーと雲画像から。

左:レーダー画像(24日0時30分) 右:赤外画像(24日0時)

山陰沖(黒丸で囲んだ所)には、JPCZに伴うエコーが見られます。福井県から滋賀県あたり、若狭湾から発達したエコーが突っ込んでいます。JPCZに伴う雲域の中でも、赤丸で囲んだあたりには、小さな渦があるようで、この後、朝にかけて鳥取や兵庫、島根県の東部の方にかかってきそうです。

そもそも、この寒気の吹き出しの強そうな感じは、土曜日の天気図に現れてました。↓左が土曜日の12時、右が23日21時の天気図です。

注目すべきは大陸にあるシベリア高気圧です。土曜日の昼の天気図で、中心気圧はなんと1068hPaです。シベリア高気圧は、キンキンに冷えた地上付近の高気圧で、気圧が高いほど寒気が溜まっているという目安となりますが、このような気圧は、冬中通しても、滅多に現れません。それだけ、寒気を溜めに溜めていた状況というわけです。昨日から今日にかけて、それが日本付近に吹き出してきたわけです。23日21時の天気図で、問題になるのは日本海の等圧線の膨らみです。こういった所に風の収束線ができ、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成されます。JPCZが形成される時の上空を見てみると…

<23日21時500hPa高度・渦度>                 <24日9時>

茶色の網掛け域は、正渦度域です。朝鮮半島付近にトラフがあり、日本付近は南西流場です。24日の朝にかけて、本州付近にトラフが進み高度場が下がり、次第に本邦谷になってきます。等高度線が縦縞になる山雪型の時は、上空は東谷で日本付近は北西流場になりますから、この上空の様子は明らかに違いますね。また、等高度線5400mに沿って、正渦度極大値が並び収束線上の上昇流を強めたり、低気圧性の循環を作る可能性があることを示唆しています。このような上空500hPaの場の下で、下層の流れを見てみると、明らかな収束線が現れます。850hPaで見ると、こんな感じです↓

<23日21時850hPa相当温位・風>                <24日9時850hPa相当温位・風>

色つきの部分は、相当温位が285K以下の領域です。相当温位285K以下の空気は、シベリア気団の目安であり、24日の9時にかけて日本付近をスッポリ覆ってくる予想です。また、日本海の収束線は明瞭で、収束線の付け根あたりには低気圧性循環も解析できそうです。こんな形になります。その他にも、500hPaと850hPaの温度場も大雪の条件はそこそこ揃っていますし、

特に850hPaの下層寒気は-12℃線が能登半島にかかるほどで、かなり強めです。

<24日9時 500hPa気温>                     <24日9時 850hPa気温>

ということで、日本海側の特に北陸~山陰地方では、大雪に注意しなければなりません。また、風も強いので、風雪による視程障害や、海上の高波にも警戒しなければなりません。また、こういった時には、どのような気象情報、注意報・警報が出ているのか、気象庁のホームページを見てみることも非常に勉強になります。

この後はどうなっていくのか…?

<T=36~T=48 500hPa高度渦度(上)地上気圧・風・前12時間降水量(下)>

小さい画像ですみません。ザーッと遠目に見ていただければと思います。12月25日の21時にかけて。オレンジ示したトラフが北日本を通過し、日本付近は今度は北西流場になっていきそうです。26日は山雪型かな…


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CATEGORIES eラーニングby.o.nakamura0 Comments2012.12.24
記事の投稿者
中村 央理雄
株式会社キバンインターナショナルの取締役。代表取締役の西村とKiBANを創業しました。eラーニングの導入後の集合研修やLMSの導入サポートを担当しています。プログラム・デザイン・ネットワークなど、創業時は、いろんなことを経験しましたが、それらのノウハウを全部活かしてeラーニングの導入を支援しています。

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