本日は、質問に対しての佐々木先生の回答をご紹介いたします。
「質問」過飽和とは、どんな状態か教えて下さい。
「回答」そもそも飽和とは、空気中から水面に飛び込む分子(凝結)の数と、水面から空気中に出て行く分子(蒸発)の数がちょうど同じ状態になる平衡状態に達していることを言います。
過飽和は、空気中の水蒸気量が多く、水面に飛び込む分子のほうが多い状態です。例えば、空気塊の中の温度が、飽和水蒸気圧の温度よりも低くなり、含まれる水蒸気は常に凝結の方向に進まざるを得ない状況です。飽和という平衡状態のままでは、水蒸気分子が雲粒に入る数と出て行く数が同じですから、いつまで経っても雲粒は成長できません。少しでも過飽和な状態を保つ必要があるということです。
いかがでしたでしょうか。
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