(質問)
太平洋高気圧の勢力つまり張り出し等について、どのような現象の理由で、勢力が強くなったりまたは弱くなるのでしょうか?
台風の進路予想が難しいです。ご教授お願いします。
(佐々木先生の解答)
太平洋高気圧の勢力の強弱,日本付近への張り出しについては,
例えば,アジアモンスーン域の積雲対流活動が広範囲活発になると,それが太平洋高気圧が優勢になる一因になる時もありますし,
偏西風の蛇行によるもの,海面水温の分布など,様々な要因が重なっています.
しかも,それがいつも同じ要因とは限りません.また,台風自体も,その位置やコース,勢力によっては,太平洋高気圧強める効果があるということもあります.
台風の進路予想は,普通,簡単ではありません.
ただ,南海上に在る間は,太平洋高気圧の縁辺に沿って進むことを考えると,数値予報では太平洋高気圧の勢力などは精度よく予測できますから,
台風はある程度予想通りに動きます.
「予想が難しい」「ハズれる」という印象があるのは,だいぶ先の予報から出る(まだまだ南海上に遠く離れているうち)という部分があると思います.
数値予報は,普通は先の予報ほど精度が悪くなりますので仕方ないことです.
また,転向点の予想が難しいので,近づいてきているのに進路が定まらない時があります.
そして,日本付近に近づくと,防災上の注意点が台風の中心位置や風の強さによって変わりますから,
それはよりシビアな情報を求められるという点で,予想が難しい所だと思います.
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
いかがでしたでしょうか。てんコロ。気象予報士講座では先生に質問ができます。
是非一度お試しください。
てんコロ.気象予報士講座
<どんな講座?>
てんコロの気象予報士講座は、お天気の勉強の基礎から始めるeラーニング動画講座です。
無駄に難しい言い回しや、分かりにくい専門用語をはじめから使うことはありませんし、初めて勉強する人でも分かりやすい言葉に置き換えて、授業を進めていきます。
勉強するうちに、覚えていかなければならない専門用語は、もちろん説明をつけて使用します。特に、お天気に興味はあるけど文系出身で二の足を踏んでいる…そんな人におすすめです。
<eラーニングのメリット>
ネット環境さえあれば、いつでもどこでも365日講義を見放題。動画1本20分前後なので,空いた時間を利用して勉強することができます。
<実技講座の特徴>
基本的な気圧配置の事例を取り上げて、主に天気図を解析する講座です。過去問を取り上げたり、答え方のテクニックを勉強するものではありません。あくまでも天気図の理解を深めるのが目的です。
有料の講座とは別に、気象予報士試験(実技)の解説動画(無料)もありますので、ぜひご覧ください。
<2大保証>
購入後30日間返金保証や合格出来なかった場合の2年間延長保証などもあります。
詳しくは http://tenki.elearning.co.jp/?page_id=4339 をご覧ください.
単元ごとの購入も可能です!!
ご登録いただくだけで47回実技試験の天気図解説講座がご覧いただけます。
ご登録・ご購入はこちらから。
http://bit.ly/2t0v19O