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公害防止管理者 大気関係 大規模大気特論 対応

大気の拡散と気象条件つまり、大気の状態の違いによって煙の拡散・挙動はどのようになるか、過去問をもとに考えてみましょう。

(平成23年 問5) 
大気の熱的安定度に関する記述として,誤っているものはどれか。

(1) 不安定時のほうが,安定時より煙は上下に大きく蛇行する。
(2) 不安定時のほうが,安定時より上空に向かっての気温の減率は小さい。
(3) 安定時のほうが,不安定時より地上と比較した上空の温位は高い。
(4) 安定時のほうが,不安定時より煙の鉛直拡散幅も水平拡散幅も小さい。
(5) 強風時のほうが,弱風時より強い安定や不安定が起こりにくい。

解説:

まず、選択を個別に見ていきましょう。
(1)正しい
大気が不安定というのは、上空に従って気温が低下してる状態なので、安定時よりも煙は上下に蛇行します。

(2)誤り
大気の熱的安定度が不安定な時は、安定時よりも、上空に向かっての気温減率は大きくなる。

(3)正しい
安定時のほうが,不安定時より地上と比較した上空の温位は高くなります。ちなみに温位といは、ある高さの空気を1000hPa(つまり地上付近)まで乾燥断熱変化させたその時の温度(K)です。

(4)正しい
安定時のほうが,不安定時より煙の鉛直拡散幅も水平拡散幅も小さいです。

(5)正しい
強風時のほうが,弱風時より強い安定や不安定が起こりにくいです。これは、強風時の方が、弱風時よりも気温の鉛直分布が少なくなるためです。

というわけで、問題の解答は、(2)となります。

参考

大気の状態が不安定とは、こういう事。(佐々木恭子先生の気象予報士講座より)

※この記事は、将来的に、公害防止管理者講座を開講する一環として、記事の書き溜めを兼ねて、同資格受験者の参考の為、無料公開しております。ただ、本講座ではありませんので、記事内容の誤りなどありましたらご容赦下さい。

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