みなさん、こんにちわ。 4dan4 中小企業診断士受験対策 担当講師の金高です。 今日のワンポイントアドバイスは、「ブルー・オーシャン戦略」です。
W・チャム・キムとレネ・モボルニュという2人の学者は、競争のない新たな市場でまだ生まれていない無限に広がる可能性を秘めた未知の市場空間を「ブルー・オーシャン」と名づけました。そして、「競争」とは無縁のブルー・オーシャンという新しい価値市場を創造し、ユーザーに高付加価値な製品やサービスを低コストで提供することで、企業として利潤の最大化を実現する戦略を提唱しています。それがブルー・オーシャン戦略です。ブルー・オーシャンの逆となる既存での競争戦略をレッド・オーシャン戦略としています。
映像で説明したいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=5sNNWj8LXG4
実際の企業でブルー・オーシャン戦略を成功させている事例として有名なのが「スーパーホテル」です。
みなさんもご存じのように、他の業界同様にホテル業界も顧客の獲得で四苦八苦しています。これまでは、ホテル業界だけでなく、すべての業界が他社と「何で差別化するか」を一生懸命考えていました。具体的には、「サービス内容の充実」や「低価格化」といったところがポイントです。このように差別化すれば他社に対して目立ち、自社を選択してもらえるからです。その差別化の前提は、「競争」でした。これまでの経営戦略論は、競争を前提にしていました。
スーパーホテルは、ベッドと枕を充実させ「寝る」ということだけに特化し、冷蔵庫や電話を無くし、自動チェックインにし、パンだけですが無料朝食を準備し、驚くほどの低価格で人気を博しています。その結果、ビジネス客にとってスーパーホテルは、一般ホテルと同じ選択肢に入ることはなくなりました。
これは経営戦略論では「競争の無力化」といい、ブルー・オーシャン戦略そのものになります。このような比較的新しい経営戦略論も、近年の診断士試験の傾向として外せないテーマになってきています。
古く定番的な経営戦略論も、新しい経営戦略論も、ご自身の身近なテーマを意識して気軽に学習すればよいと思います。
4dan4は、この点を強く意識しています。よろしくお願いします。
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参考