はじめての皆さんこんばんは。そうでない方もこんばんは。
北は北千住から南は南千住まで、日本全国津々浦々、キバンインターナショナルの中村おりおがお送りいたします。
さて、前回は、PPT2Flash、QuizCreator、PPT2Mobileなどの製品を使って技能伝承コンテンツを作ってみよう、というか、作ってみたらどうなるだろう? ってところで終わりました。
そうすると、今回は、実際に作ってみよう!でしょうか。
いいえ、違います。
実は、eラーニングのコンテンツを作る場合、いくつかのポイントがありますので、まずはそれを皆さんに紹介しておこうと思います。
ポイント
・伝えたいことを決める(目標を明確にする)
・1回の学習時間5~7分
・一枚のスライドの内容を絞る
・ナレーション音声を入れるときは、はっきりテンポ良く
・簡単なまとめとテストが有効
上の図に上げた 5つのポイント が eラーニング教材を作成する為のポイントとなります。これらのポイントについて、これから見ていきます。
伝えたいことを決める(目標を明確にする)
当たり前かもしれませんが、教材を作成するときは、誰に、何を 伝えたいのか、学習目標をはっきりと定める必要があります。
特にeラーニングの場合は、受講者は独学形式で学習していく事が多いため、教授内容や教授の道筋がブレると、学習者の混乱を招いてしまいます。
また、後述するその他のポイント(例えば、学習時間の制約)をクリアしていく為にも、最初にしっかりと伝えたい内容を設定することが大事です。
1回の学習時間5~7分
企業内でeラーニングを実施する場合、一般に、「就業時間内にeラーニングでの学習を行うのが効果的」といわれています。
しかしながら、学習環境としては、自分の席で行うことが多く、「学習に専念できる環境」でない事がほとんどです。
このあたりは、会議室や専用の施設で実施される集合研修と大きく異なる点です。Eラーニングの場合、学習に専念できる場所ではありませんので、どうしえも、電話やちょっとした会話などによって学習が途切れてしまうことが多く、いきおい、業務中の細切れの空き時間を利用する、という学習形態になってしまいます。
その為、eラーニングの教材は、学習単位を短くし、5分~7分程度で一区切り付くような教材が推奨されます。
一枚のスライドの内容を絞る
詰め込みすぎると分かりにくい
1枚のスライドに、あまり多くの情報を詰め込んでしまっても、いっぺんには理解できませんし、どの部分が重要なのか、といった点もわかりにくくなってします。また、多くの情報を盛り込むため、必然的に教材の動きが乏しくなってしまい、退屈な教材になりやすい、という難点があります。
極端ですが、スライド内の内容を多くしたものと、少なくしたもの2つを以下に掲載します。1枚の文字数が多いものは、教材の内容が分かりにくくなってしまったのがお分かり頂けるかと思います。
ナレーション音声を入れるときは、はっきりテンポ良く
ヘッドセット
パワーポイントの機能とPPt2flashを組み合わせると、ナレーション付きの教材を作成することが可能です。
ナレーションの吹き込み(録音)を行う場合、はっきりテンポ良くナレーションを行うことが効果的です。
また、左のようなヘッドセットを利用すると、ノートPC本体などに内蔵されているマイクを使用するよりも、格段に綺麗に録音が可能です。
簡単なまとめテストが有効
学習した内容を確認するには、簡単なテストを行うのが効果的です。
学習者が、自分自身の理解度を判断するのにも役立ちますし、このようなテストで反復することによって、記憶の定着もいっそう確実になります。
だいたいこんな感じでしょうか。
特に学習時間の制約などは、eラーニングに独特のものなので、集合研修や教室での学習教材を作りなれている、コンテンツ作成に熟練された方でも、思わぬ落とし穴となる事があるようですので、参考になれば幸いです。
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記事の投稿者
中村 央理雄
株式会社キバンインターナショナルの取締役。代表取締役の西村とKiBANを創業しました。eラーニングの導入後の集合研修やLMSの導入サポートを担当しています。プログラム・デザイン・ネットワークなど、創業時は、いろんなことを経験しましたが、それらのノウハウを全部活かしてeラーニングの導入を支援しています。